literatureに関するbarringtoniaのブックマーク (721)

  • 元気で大きいペンギンの赤ちゃん:メルボルン探訪記 - 名馬であれば馬のうち

    「メルボルンにも、生命はあるでしょうよ」 一同は大きく眼をみはった。 「どんな生命が?」と、ピーターは訊いた。 ーーネヴィル・シュート、木下秀夫・訳『渚にて』 指令はいつも十五桁の英数字で届く。そのコードをsteamのコード有効化ページに打ち込み、リディームする。あがないredeem。それは原義的には罪を償還し、赦しredemptionを得る行為を指していた。 そのゲームをまともに購入しようとすると、50万2634ドルかかる。だが、コードをリディームすれば無料。贖罪とはそういうものだ。何事にも裏口はあり、恩寵は平等ではない。それが幸福な恩寵であるとして、だけれど。神からの愛はいつだってふたつの意味で致命的だ。 償還が済み、降臨ダウンロードし、再生プレイされる。ポップしたウィンドウには、典型的なというかサンプルから一切いじってなさそうなRPGツクール製のスタート画面が現れる。 〈ニューゲーム

    元気で大きいペンギンの赤ちゃん:メルボルン探訪記 - 名馬であれば馬のうち
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    barringtonia 2024/10/16
    メルボルン脱出したし巨大赤ちゃんペンギンも巨大赤ちゃんペンギン飼育係も
  • 11月の新刊2〈ルリユール叢書〉にいよいよエヴァン・ダーラ『失われたスクラップブック』が登場です | 幻戯書房NEWS

    書籍のお求めはお近くの書店または、オンライン書店で購入できます。 ご購入に関するお問い合わせは、メールにて受け付けております。 メール:genki@genki-shobou.co.jp TEL03-5283-3934 幻戯書房刊行の書籍の詳細は小社ホームページをご覧ください。 幻戯書房 (げんきしょぼう)は 歌人で作家の辺見じゅんが、父であり、角川書店の創立者である角川源義の創業の精神を受け継ぎ、設立した出版社です。

    11月の新刊2〈ルリユール叢書〉にいよいよエヴァン・ダーラ『失われたスクラップブック』が登場です | 幻戯書房NEWS
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    barringtonia 2024/10/08
    “ポスト・ギャディス”と目され、リチャード・パワーズが正体とも噂された、トマス・ピンチョン以上に謎めく、ポスト・ポストモダン作家エヴァン・ダーラ―
  • 住谷春也氏追悼 『ルーマニア、ルーマニア』『ノスタルジア』書評再掲載 - Close To The Wall

    SF関係者に改めて拡散希望。イスカーチェリでルーマニアSFやフランスSFの翻訳で活躍され、『SFが読みたい!2020年版』で海外部門7位を獲得したササルマン『方形の円』の翻訳をされた住谷春也さんが2024年6月に亡くなられました。享年93歳。心よりご冥福をお祈りいたします。https://t.co/TevERz46FE— 高野史緒(Fumio Takano) (@fumio_takano) 2024年10月4日 ミルチャ・エリアーデやミルチャ・カルタレスクなどの翻訳者として知られるルーマニア文学者の住谷春也氏が6月9日にがんのため逝去されました。93歳でした(1931年2月5日生)。ご生前、数多くの訳書を弊社から刊行させていただいたことに深く感謝申し上げるとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。— 作品社 (@sakuhinsha) 2024年10月5日 住谷春也氏が今年の六月に亡くなら

    住谷春也氏追悼 『ルーマニア、ルーマニア』『ノスタルジア』書評再掲載 - Close To The Wall
  • 古谷利裕『セザンヌの犬』 - WorkFlowy

    古谷利裕『セザンヌの犬』

  • キアヌ・リーヴスとの共著で復活、SF作家チャイナ・ミエヴィルが描いた「死の欲動」

  • マンガは叙述トリックをどう表現するのか?――いだ天ふにすけ「手紙」について - 村 村

    次に挙げた小説漫画の真相に触れていますので、未読の方はご注意ください。 ・山岸凉子「夜叉御前」 ・駕籠真太郎『フラクション』 ・綾辻行人『十角館の殺人』 ・いだ天ふにすけ「手紙」 ・カーター・ディクスン『貴婦人として死す』 ※脚注内 いだ天ふにすけ「手紙」は、COMIC快楽天 2024年 07 月号に掲載された成人向けマンガである。そして同時に、マンガ表現における叙述トリックに挑戦した意欲作でもある。 様々な作品があふれ返っている現代において、叙述トリック的な仕掛けのあるマンガ作品はそれほど珍しいものではない。 それでも、私が作に強く興味をひかれた理由は、作者自身が自作解説において「叙述トリックがやりたかった」と宣言しているのを目にしたからだ。*1 話の展開に意外性を持たせるための手段としてではなく、目的として叙述トリックを行使した漫画作品となると、それはかなり数が限られる。マンガにお

    マンガは叙述トリックをどう表現するのか?――いだ天ふにすけ「手紙」について - 村 村
  • イスマイル・カダレを読む(「幻視社第五号」より) - Close To The Wall

    アルバニアの小説家イスマイル・カダレが亡くなった。 アルバニアの著名小説家が死去 イスマイル・カダレさん、88歳(共同通信) - Yahoo!ニュース 誰がドルンチナを連れ戻したか 作者:イスマイル カダレ白水社Amazon 15年ほど前に『誰がドルンチナを連れ戻したか』を読んだのをきっかけに東欧文学に関心を抱いて〈東欧の想像力〉叢書その他を読みはじめ、その挙句に二年後の2011年にはイスマイル・カダレと〈東欧の想像力〉特集として同人誌「幻視社第五号」を出したきっかけになった作家だ。後に『ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち』にもカダレの項目を書くことになった。 イスマイル・カダレ - 誰がドルンチナを連れ戻したか - Close To The Wall 2011 幻視社第五号PDF版 ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち 青月社Amazonノーベル文学賞でも取ってもっと翻訳が出て欲しいと

    イスマイル・カダレを読む(「幻視社第五号」より) - Close To The Wall
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    barringtonia 2024/07/03
    読み応えのあるイスマイル・カダレ全レビュー
  • なぜ『文体の舵をとれ』は創作者にとって特別な指南書なのか?

    『闇の左手』『ゲド戦記』などの作品で知られる小説家、アーシュラ・K・ル=グウィンの創作指南書『文体の舵をとれ』は2021年の邦訳刊行直後から「文舵ぶんかじ」という愛称で呼ばれ、創作者の間で大きな話題となりました。書収録の練習問題に対する解答(作品)を「#文舵練習問題」というハッシュタグでSNS上に投稿するというムーブメントが発生し、創作者がオンライン上で集い合評会を行うという動きもありました。 今回は文芸サークル「サ!脳連接派」を主宰し、二度にわたり「文舵合評会」を運営した経験をもつ大戸又さんと、その合評会に参加し「竜と沈黙する銀河」で第14回創元SF短編賞を受賞しデビューした阿部登龍さんのお二人に、創作者目線で『文体の舵をとれ』について語っていただきます。 また、書の翻訳を担当した大久保ゆうさんには、作家アーシュラ・K・ル゠グウィンについて、そしてアメリカにおける創作教育歴史につい

    なぜ『文体の舵をとれ』は創作者にとって特別な指南書なのか?
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    barringtonia 2024/07/01
    大戸さんインタビュー
  • 千葉集「わたしの海外野球SF短編ベストナイン」ショートver.公開! 『野球SF傑作選』より | VG+ (バゴプラ)

    『野球SF傑作選』の魅力はそれだけではない。高山羽根子によるエッセイ「永遠の球技」や磯上竜也による作品解説など、小説以外のコンテンツも充実している。 今回は、書に収録され、高い評価を受けている千葉集のコラム「わたしの海外野球SF短編ベストナイン」より、筆者が特別に改稿したショートバージョンをお届けしよう。フルバージョンは14,000字超で英語圏の野球SF短編を体系的に紹介しているが、ショートバージョンではその中から約4,700字で筆者が選ぶベストナインの紹介をお届けする。 千葉集「わたしの海外野球SF短編ベストナイン」ショート ver. 野球に絡めてなにかのベストを出すときには、打線を組むようにしなければならない。そんな作法がいつからか、ある。厳然として、ある。というわけなので、わたしも野球SF/F短編のオーダーをここに提出したい。 1(右)モリスン「スタア・スラッガー」 2(二)キンセ

    千葉集「わたしの海外野球SF短編ベストナイン」ショートver.公開! 『野球SF傑作選』より | VG+ (バゴプラ)
  • “新進作家”、レジェンド・エリスンに嚙みつく?――ハルキムラカミによる若干のSF批評に就いて - 街道日誌

    村上春樹の作品についてはさまざまな人がさまざまなことを言っているが、ある種の作品がSFの質を帯びているのは疑い得ない。「SFマガジン」が2006年に行ったオールタイムベスト・アンケートでは、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』は国内SF長編48位にランクインしている。 さて今回は筆者が偶然発見した村上によるエリスン『死の鳥』書評を紹介する。氏がそのを「読んでいた」ことそのものは、翻訳家・風間賢二氏のエッセイ集『快楽読書倶楽部』(創拓社)によって熱心なSFファンの間ではこれまでも知られていた。ただ、この記事は風間氏が早川書房の編集者であった時代、喫茶店で原稿の受け渡しをした際に村上が『死の鳥』について言及した、と書いてある程度で、村上自身がエリスンについて書いた文章が存在するとは筆者はまったく知らなかった。また、インターネット上にもこの書評に言及しているサイトが見当たらないので

    “新進作家”、レジェンド・エリスンに嚙みつく?――ハルキムラカミによる若干のSF批評に就いて - 街道日誌
  • 越えていく物語たちのポリフォニー――ゲーム『未解決事件は終わらせないといけないから』に影響した作品について - 名馬であれば馬のうち

    (미제사건은 끝내야 하니까、2024) (注1:記事はゲーム『未解決事件は終わらせないといけないから』、小説『白光』『新参者』『終わりの感覚』、映画『ファーザー』の軽度〜中度のネタバレを含みます) (注2:基的には、『未解決事件』をクリアした人に向けて書かれた文章です。なに? まだやってない? 傷ついたことがないならそれでいいけど。まあ二時間くらいで終わるのでサッと買ってやっちゃいなよ。) store.steampowered.com なぜ小説を書きたいのだろうか。それは小説を読んだからだ――という形で、「読む」ということと「書く」ということを、結びつけてみようと思ったのである。 後藤明生『小説――いかに読み、いかに書くか』アーリーバード・ブックス 物語は越境します。ときには言語を。ときにはジャンルを。ときには時代を。ときには媒体を。 ひとつの作品をひもといて見るとき、それはすでに複

    越えていく物語たちのポリフォニー――ゲーム『未解決事件は終わらせないといけないから』に影響した作品について - 名馬であれば馬のうち
  • 村上春樹原作初の長編アニメーション映画『めくらやなぎと眠る女』7月26日公開決定 予告編&柴田元幸のコメントも到着

    村上春樹原作初の長編アニメーション映画『めくらやなぎと眠る女』が7月26日(金)よりユーロスペース他全国公開されることが決定した。あわせて、日版ビジュアルと予告映像が解禁され、また、村上春樹との共著もある米文学者で翻訳家の柴田元幸からコメントも到着した。 長編アニメ映画『めくらやなぎと眠る女』は、音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデスが村上春樹の6つの短編(「かえるくん、東京を救う」、「バースデイ・ガール」、「かいつぶり」、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」、「UFOが釧路に降りる」、「めくらやなぎと、眠る女」)を翻案した作品。 ピエール・フォルデス監督にとって初の長編アニメーションで2022年6月、世界最大のアヌシー国際アニメーション映画祭でプレミア上映された作は、同映画祭で審査員特別賞を受賞。2023年3月に行われた新潟国際アニメーション映画祭では見事第1回目のグランプリに輝

    村上春樹原作初の長編アニメーション映画『めくらやなぎと眠る女』7月26日公開決定 予告編&柴田元幸のコメントも到着
  • 写真文学論 - 東京大学出版会

    写真がその成立に大きな役割はたしている文学作品――写真文学――とは何かを探求する。ローデンバック『死の都ブリュージュ』、ブルトン『ナジャ』、モディアノ『ドラ・ブリュデール』、デュラス『愛人』、ゼーバルト『アウステルリッツ』などの主要作品からその核心に迫る冒険の書。 はじめに 序章 写真文学とは何か 1 顔の物語 2 小説の危機と写真文学の誕生 3 言葉によるイメージと写真イメージの交点――風景としての人間 4 顔の消滅、顔の出現――写真文学の世界へ 第Ⅰ部 顔、風景、ドキュメント――写真の中の見えないもの 第1章 風景写真の使用法――ジョルジュ・ローデンバック『死の都ブリュージュ』(一八九二) 1 無人の街路――風景写真の使用法 2 写真都市ブリュージュ 3 絵葉書とは何か 4 出現のモチーフ 第2章 肖像写真の使用法――アンドレ・ブルトン『ナジャ』(一九二八、一九六三) 1 肖像写真の使

    写真文学論 - 東京大学出版会
  • トーチweb 痩我慢の説 【第1話】

    \『単行』8/30発売🐕/ 手をふって、いい気分で、進まねばならぬ。 苦しんで生き生きと暮らすのだーー 冴えない中年医師と天真爛漫な姪。去りし日の苦味と若さのきらめきをともに祝福するささやかで確かな人生讃歌。 『太陽の季節』と芥川賞を競い、敗れた無冠の傑作が稀代の劇画家ののびやかな筆致を得て、今ふたたび輝く!!

    トーチweb 痩我慢の説 【第1話】
    barringtonia
    barringtonia 2024/03/08
    藤枝静男原作
  • ビッグデータ時代の文学研究に何ができるのか?/Ted Underwood 『遠い地平線』序文「文学の地平線の弧」和訳 - digitalnagasakiのブログ

    3/15(金)、一橋講堂(千代田区一ツ橋)にて、DHの国際シンポジウム「ビッグデータ時代の文学研究と研究基盤」が開催されます。そこで基調講演をしてくださるTed Underwood先生は、ビッグデータ時代の文学研究に正面から取り組む英文学者として活躍しておられ、2019年、その成果として「Distant Horizons: Digital Evidence and Literary Change」をシカゴ大学出版局から刊行されました。このの序文は、大変興味深いものであり、膨大なデジタルテキストをにどのように取り組めばよいのか、そして、それによって、人がただ読むだけではうまく見えてこなかった文学の様々な側面、特に文学史やジャンルがどのようにして見えるようになるのか、ということについて、ラディカルな議論と一つの解決の方向性を提示しておられます。の全体としてはその具体的な方法も示されています

    ビッグデータ時代の文学研究に何ができるのか?/Ted Underwood 『遠い地平線』序文「文学の地平線の弧」和訳 - digitalnagasakiのブログ
  • 北朝鮮SFの奇妙で謎めいた世界

  • ポストモダン文学と“ポスト”ポストモダン文学? デイヴィッド・フォスター・ウォレスのキーワード〈新誠実(New Sinceirty)〉について - 未翻訳小説を頑張って日々読んでいる日記

    2018年4月に行われたリチャード・パワーズ『オーバーストーリー』(木原善彦訳、新潮社、2019年)出版直後のイベントの動画がYoutubeにアップされている1。ゲストは当ブログで前回紹介した『ヨーロッパ・セントラル』のウィリアム・T・ヴォルマン。まずヴォルマンが登壇し『オーバーストーリー』の一部を朗読したあと、パワーズが壇上に上がり「フィクションとノンフィクションで私に大きな影響を与えた」とヴォルマンを紹介するのだが、そこでパワーズはユーモアを交えてこう言う。 「私が思うに、その流行(フィクションだけでなくノンフィクションも書く)を始めたのは、私たちの友人であるデイヴィッド・フォスター・ウォレスだろう。(…)私たちはみな共通の美学で結びついていたが、それはみなが同じ属性の人間だったからだ。つまり白人で、男性で、同世代で、身長180cm以上だったということだ」 経歴を確認すると、生まれた年

    ポストモダン文学と“ポスト”ポストモダン文学? デイヴィッド・フォスター・ウォレスのキーワード〈新誠実(New Sinceirty)〉について - 未翻訳小説を頑張って日々読んでいる日記
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    barringtonia 2024/02/12
    本題ではないけれど『ブリーディング・エッジ』には似たような感想を抱いた。セルフオマージュっぽいシーンがかなりあるのも最後の作品になる可能性が高いことを踏まえたファンサービスなのかな、と
  • SFと植民地 あるいはシンガポールで見る『カジノ・ロワイヤル』(自作宣伝です) - もう本でも読むしかない

    私事で恐縮ですが…… SFのテーマとしての植民地 シンガポールで見る007の衝撃 創作紹介 関連ブックガイド 私事で恐縮ですが…… Winsland House II 今回は私事と雑談なんですが、実は一昨年あたりからブログのほかに趣味SF小説を書いておりまして、WEBメディアのコンテストに応募したりしています。 昨年はバゴプラ/Kaguya Planet主催の「第3回かぐやSFコンテスト(特集・未来のスポーツ)」 にて選外佳作に選んでいただいたりもし、細々と楽しく活動しております。 Kaguya Planetについてはこちらの記事をどうぞ。作品へのリンクもあります。 pikabia.hatenablog.com この1月には同じくKaguya Planetの「気候危機」特集に合わせて行われた公募に向けて短編を書きました。そちらも現在カクヨムで公開しております。(追記:公募後に行われた選評

    SFと植民地 あるいはシンガポールで見る『カジノ・ロワイヤル』(自作宣伝です) - もう本でも読むしかない
  • 夏目漱石ファンタジア | 特設ページ | ファンタジア文庫

    2024.02.15「夏目漱石ファンタジア」試し読みを公開しました。 2024.02.01「夏目漱石ファンタジア」特設サイトを公開しました。 帝都に舞う夏目漱石、暗躍する野口英世、そして――衝撃の問題作 西暦一九〇六年。夏目漱石、作家の自由を脅かす政府に反逆。 西暦一九一〇年。夏目漱石、暗殺。 西暦一九一一年。夏目漱石、樋口一葉の身体にて蘇生。 「――彼女の肉体に、俺の脳を移植したのか」 森鴎外による禁忌の医術を受け夏目漱石は樋口一葉の身体で蘇った。それは帝都に渦巻く闇との戦いの再開を意味していた。 誰が自分を殺したのか。どうして鴎外は漱石を蘇らせたのか。そして作家をつけ狙う殺人鬼『ブレインイーター』の正体とは。 様々な謎が見え隠れする中、漱石の協力者の筈だった野口英世が独自の思惑で動き出し――文豪バトルファンタジー開幕。 試し読み

    夏目漱石ファンタジア | 特設ページ | ファンタジア文庫
  • 日本の狼(犬)は月に吠えたか:萩原朔太郎『月に吠える』と狼の文化史 - 古い土地

    萩原朔太郎の第1詩集『月に吠える』(1917年)は、大正口語自由詩を代表する作品としてよく知られる。 この詩集に頻出するモチーフの1つが、タイトルにもなっている「月に吠える犬」「病める犬」だ。 月に吠える犬は、自分の影に怪しみ恐れて吠えるのである。疾患する犬の心に、月は青白い幽霊のやうな不吉の謎である。犬は遠吠えをする。 (「序」『月に吠える』) 稿で調べたいのは、「月に吠える獣(狼/犬/その他)」というモチーフの歴史的形成である。朔太郎の詩全般がそうであるように、「月に吠える犬」という一見なんということもないモチーフもまた、明治維新以後の文化交渉(東洋/西洋、都市/地方など)の中で生まれた。このダイナミズムを記述することが、私の(建前に近い)根的なモチベーションだ。 ただ件は未だ調査途上にある。今回は狼を中心に据えて、分かったこと・分からなかったことをまとめた。 日の「月に吠える

    日本の狼(犬)は月に吠えたか:萩原朔太郎『月に吠える』と狼の文化史 - 古い土地