「ホワイトウォッシング」という言葉が最近聞かれるようになりました。 白いお肌に手入れしてくれる洗顔料のような名前ですが、もっと複雑な意味があります。 この言葉が話題になったのは映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』公開時。 原作では日本人である草薙素子を白人のスカーレット・ヨハンソンが演じるということが「ホワイトウォッシング」だとして問題になったのです。 「何が悪いの? スカヨハが素子を演じるとか最高じゃん」 「どこが人種差別なの?」 そんな意見もありましたが、結論から言うとこれはダメです。 また反論として、舞台版の『ハリー・ポッター』でハーマイオニー役を黒人のノーマ・ドゥメズウェニが演じたことをあげて「これは駄目なのか?」と言う意見もありましたが、これも返しとしてはよろしくありません。 原作者のJ・K・ローリングがハーマイオニーは白人と明言していない、と述べているからです。人種を明言していな