イギリスの老舗テクノ・レーベル"Warp Records"が誇る、現代エクスペリメンタル・ロック・シーンの最重要バンド、BATTLES。実験性の追求とハードコア・パンクの精神というバンドの核となる部分はそのままに、音楽性を深化させてきた彼らによる4年ぶり3作目となるアルバム『La Di Da Di』が完成した。完全3人体制になったことで生じた音の隙間と、従来から持ち合わせる混沌とした過剰性というふたつの要素がせめぎあう先に生み落とされた3rdアルバム。ヴォーカルレスでメロディアスなリフを主体とした楽曲が揃う今作でBATTLESが打ち出した独自性とは? バンドの心臓部を担うJohn Stanier(Dr)に制作背景から作品性、バンド哲学に至るまで明かしてもらった。 -今作について詳しくうかがう前に、まず、過去2作品に関して教えてください。ミニマル・ミュージックとハードコアを掛け合わせ、スリリ