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ブックマーク / yamaki-nyx.hatenablog.com (9)

  • Duvetのシングルレコード発売 - welcome back to wired

    夏のクラブサイベリアが終わった頃だったか、disk Unionのシネマ館レーベルの人からフォロー要請があり、DMを貰った。 「Duvet」を放送20周年の今年、かつては出された事のないアナログ・レコードで発売したい。ついてはブログの文章をライナーに転載してよいか、という要請だった。 ブログは「Duvet」についてから書き始めている。今も尚、気軽に聴く事が出来て「serial experiments lain」シリーズ全体を思い返そうとした時、この楽曲ほど強力な装置は無いからだ。 ブログの1エントリだけではライナーとして収まりが悪いと感じ、多少の加筆をした原稿を送った。 ただ、それから結構間が開いた。 案の定と言うべきか、権利元との交渉に時間が掛かっていた。交渉に時間が掛かるというより、交渉する相手に行き当たるまでが難関だった様だ。 しかし企画・担当者の人の熱意は結果を導いた。 この人が

    Duvetのシングルレコード発売 - welcome back to wired
  • 調査中間報告 Word of Mouth - welcome back to wired

    夏のクラブサイベリア、冬のクラブサイベリア大阪と、リアルに「今、lainに強い関心を抱く人々」に触れあう機会があり、その度に放送時の視聴者層よりも若い事に驚いてきた。 作品自体が視聴者それぞれ異なる受け止め方をされる様な作りになっているのだから、それは視聴者層もそれぞれだ、と思いつつ20年を過ごしてきたが、ちょうど放送20周年という節目なのだし、実際のところどうなのだろうという好奇心が強まった。 そこで簡単なWEBアンケートをGoogle Driveに設置してから一週間が経った。 告知は私のアカウントと、ライター・廣田恵介さん(設置したのは彼からインタヴュウを受けた日の夜だった。インタヴュウはややして公開される予定)のFacebookアカウントからのみ。今、Twitterなどでlainについて関心が強い人に限定されている。従って何らかの統計的な価値はあまりないとは思う。しかし概要は何となく

    調査中間報告 Word of Mouth - welcome back to wired
    batta
    batta 2019/08/11
  • 「lain」のオープニング - welcome back to wired

    最終話の回顧に入る前に、やはりオープニングについて詳しく触れておかねばなるまい。 OP曲bôa「Duvet」についてはブログ初期既に記している。 恐らく2話とほぼ同時期にこのオープニングはコンテが描かれ、豪華な作画陣と極めて精緻な編集を経て作られた。 だからシリーズがどういう展開をし、如何なるエンディングを迎えるのかについて中村隆太郎監督はまだ見通せていない時期に作られている。 しかし、どういう「終わらせ方」にするかについては、もうこのオープニング演出の時点で隆太郎さんの中には抽象的にではあっても既に見えていたのだろう。 私はこのオープニングを「いいなぁ」とは毎週思いつつ見てはいても、このオープニングが何を表しているのか、積極的に解釈をしようとは思っていなかった。しかし結果的にはこのオープニングに収まる様な物語の閉じ方へと進む事になった。 この事に気づいたのは当につい最近、放送20周年

    「lain」のオープニング - welcome back to wired
  • Duvet という楽曲 - welcome back to wired

    シリーズ各話の回顧は、#クラブサイベリアが企画しているTwitter同時上映会(5月18日より毎週金曜22時開始)に合わせて記していくつもりだ。 5月18日からクラブサイベリアに向けてTwitter上でlain同時視聴会をやろうと思います。 日時は毎週金曜22時開始。 とりあえず初回は1話のみです。 その際はツイートはこのタグ #lain20th を使って下さい。 #クラブサイベリア#serialexperimentslain#安倍吉俊#小中千昭 — シオドア@クラブサイベリア (@teodoro_m9) 2018年4月22日 前のエントリで記した様に、シリーズ版の「serial experiments lain」のラストは漠然と決まっていたのだが、中村隆太郎監督と話していく内に違うものへと移行していった事は幾度も述べている。 それに偽りはないのだが、後年「ああ、こっちの影響も大きいなぁ」

    Duvet という楽曲 - welcome back to wired
  • Layer:01 Weird - ケヒャッ! - welcome back to wired

    玲音の「父」役・康雄をどういう存在として描くか、その結着のさせ方は、大林隆介さん(当時:隆之介)の演技を聞いてから決めた――と私は記憶しているのだが、1話のアフレコ後に終盤のシナリオを書いている事など有り得るのか、と考えると錯覚なのかもしれない。 ともかくも、大林さんの演技には強い感動を覚えた。 帰宅してからすぐさま、PCパーツ(多分この頃だとEISAバスの拡張カード)を増設する作業を始める父の部屋に、玲音はくまの着ぐるみパジャマを着て様子を伺う。 このくまパジャマの設定が描かれてきた時(シナリオ打ちには岸田さんは来なかった)、私個人の動揺についてはシナリオ注釈に書いたのだが、何より上田Pが「こんな媚びた服を玲音は着ねえ」とか言い出さないかハラハラした。 ここで中村隆太郎監督は、「いやこれは冗談で描かれたものじゃないんだ」と、上田Pと私に説明をする。 玲音は自分の家族にもおずおずとしかも

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    batta
    batta 2019/04/19
  • アニメに於けるサイバー空間の表現 - welcome back to wired

    さていよいよ「serial experiments lain」シリーズについての話に(やっと)入り掛かるのだが、1998年頃は既に「サイバー」という言葉も一般に敷衍しており、殊更に新奇な概念でもなくなっている。インターネット時代に既に入っているのだから当然だ。 アニメに於けるサイバー表現の嚆矢としては1995年の「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」があって、それは極めて高い壁となって4年後時点でも到底テレビシリーズなどで太刀打ち出来る筈がなかった。 私が初めて書いたアニメーション作品は同年の「バニパルウィット 突然!の国」(1995) だったのだが、私が書いたシナリオは30分尺のもので、それが分厚いコンテになったのを知って喫驚した(完成作は75分あった)。なので殆ど私はあまり関与したと言えない(原案も監督のものだったし)。「ゴールドライタン/標的マンナッカー」信者だっ

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    batta
    batta 2019/04/19
  • 私と計算機 - welcome back to wired

    私は手書きでシナリオを書いた事がない。 いや自主映画時代は勿論手書きだったが、1984年の作品ではワープロ印字して配布する事をしていた。しかし到底それらはシナリオと呼べるものではなかった。 1988年に「狙われた美人キャスター」(後の「サイキックビジョン 邪願霊」)のシナリオを受注する頃、私は仕事先で使っていた業務用OASYS(富士通のワードプロセッサ専用機)を自宅でも使うために、リース落ちの業務機を購入した(それでも30万円くらいはした)。 だからキータイプも親指シフト配列に慣れていた。 しかし如何せん縦書き表示すら出来ない(印刷時に設定は出来たが)OASYSを長くは使えず、Windows3.1上で走るアプリケーションのOASYSへと移行する。最初はFMVを購入したが、すぐにショップ・ブランドのPC/AT互換機、そして自作機へと進む。 当時の物書きのマジョリティはNECPC-9800シ

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  • Present day, present time... - welcome back to wired

    「serial experiments lain」が放送されて20年が経つ。 とは言うものの、特に何かが予定されていた訳では無いのだが、安倍吉俊君のファンの人達が中心になって「クラブサイベリア」というファン・イヴェントをクラブを借り切って開催される。 このイヴェントについてはTwitterで「#クラブサイベリア」で検索して情報を得て欲しい。 昨年から今年にかけては××周年に当たる作品が多く、昨年には中村隆太郎監督の遺作となってしまった「神霊狩 -GHOST HOUND-」10周年で、プレイバック中村隆太郎プロジェクトの方々により上映+トークのイヴェントがあった。 今年は「デビルマンレディー」「ウルトラマンガイア」と共に「serial experiments lain」が20年という区切りを迎える。 今年4月に、放送から16年を経て「デジモンテイマーズ」のBlu-ray Boxが発売となり、

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    batta
    batta 2019/04/18
  • 放送後 - welcome back to wired

    放送開始時は誰も見てないのではと思いながら、次第にスタッフは検索で「lain」に言及しているサイトや掲示板を読んで、ちゃんと見てくれている人がいる――と、モティヴェーションを上げた事は前に記した。 シナリオはもう視聴者の反応を受けてどうこう出来る余地は無かったが、画面の作り込みについては、間違いなく視聴者に「最高の映像を見せよう」という目的意識となっていた。 最終回が放送されると、私がコンタクトをとっていたファンの人達から「玲音がウチに来ました」というようなメールを貰って、安堵したと共に、玲音がもう我々の手から離れたんだな、という寂しさを感じた事は確か当時サイトに記したと思う。 まだシナリオやヴィジュアル・エクスペリメンツ(ムック)の作業があって、完全に終わったという実感が無かったのだが、やはり毎週放送していたものが終わったのだから熱は徐々に冷めていく。 当時のネット・ユーザの一部で人気

    放送後 - welcome back to wired
    batta
    batta 2019/04/18
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