今回は、学部生も参加できる形式の批評研究ゼミで、「ものの考え方」と題してレクチャーをしました。以下、そのレジュメです。 2013年夏目ゼミ3限 批評研究 4月17日 第二回 メモ「ものの考え方」 夏目房之介 ①「好き」なだけでは批評研究にはならない 「好き」の感情を棚に置き、相対化する必要がある。 ★「好き」な作家、作品を評価するためには、相対的な視点が必要 → 他の作家や影響関係など 手塚の「好き」な作品を評価するとき、先行するマンガ作品、同時代の作品の他、宝塚文化、日本のモダニズム、ディズニーなど「漫画映画」、手塚を育て影響した映画や小説など、無数のファクターがある。 ★「マンガ」作品の内部だけ、特定のメディアだけでは「相対化」できない → 常に「外」に出ること ★「やりたいこと」と「できること」の違いを常に考えたい 「やりたいこと」→知見の拡大→迷い→「やりたいこと」 ↓↑