名古屋港水族館(名古屋市港区)で飼育されていたシャチの「ナミ」(雌、推定28歳)が14日、死んだ。 大腸炎の疑いがあり、ここ数日間は餌を全く食べられない状態が続いていたという。 同日夜に記者会見した祖一(そいち)誠館長によると、ナミは昨年12月21日頃から動きが鈍くなり、便にウミが混じるようになった。投薬治療などを続けたが、食欲も徐々に低下。今月11日以降はほとんど口にできなくなった。 ナミは昨年6月、名古屋港管理組合が和歌山県太地町立くじらの博物館から約5億円で譲り受けた。同8月に一般公開されると人気者となり、パフォーマンスショーへのデビューを目指して特訓も続けていた。 祖一館長は「あまりに急で残念。ナミを応援してくれた方々に申し訳ない」と無念さをにじませた。