イタリア菓子伝06 トルタ・メリンガータバール・パスティッチェリアのウインドウの一番目につくあたりに手のひらほどもあるメリンガ(メレンゲ)が山のように積まれているのをよく見かける。卵白と砂糖を泡立てて乾燥焼きしたものが、いっぱしのお菓子づらをして鎮座しているのが、どうしても不思議でならない。甘いだけのお菓子がなぜこんなに人気なのだろうと。でも、このメリンガは生クリームと一緒になると俄然その存在感が立ち上がる。 フィレンツェに130年以上の歴史を持つトラットリア「Sostanza」がある。“本質”、“栄養物”というストレートな名前のこの店の料理は、その名に偽りなくごくシンプルで、飾りというものがことごとく排除されている。季節感など一切無視した一年中同じメニューでその種類もごく限られているのだが、食についてコンサバなイタリア人の中でも頑なさに欠けては一、二を争うと思われるフィレンツェ人にとって
スズキは6月30日、鈴木修会長兼社長が社長を退任し、長男の鈴木俊宏副社長が新社長に就任する人事を発表した。修氏は引き続き会長兼CEO(最高経営責任者)を兼務する。俊宏氏は修氏の長男で、1994年にスズキに入社。11年に副社長に就任していた。 この発表に触れて、「やはり、想定通り世襲か」と思った人は多かったのではないだろうか。しかし、創業家の鈴木家にとっては「異変」といえよう。なぜなら、1920年に設立されたスズキは2代目以降、修氏に至るまで、代々娘婿がトップを務めてきた企業であるからだ。幸せなことに娘婿は皆優秀だった。 「娘婿がこの会社をだめにした、と後ろ指をさされたくない一心で、これまでがんばってきた」 修氏は常々こう話していた。この負けん気が良い意味でのプレッシャーとなり、スズキを軽自動車大手から、急成長中のインド四輪自動車市場でトップシェアを占め、欧州でも躍進する世界的な小型車メーカ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く