第6回 「つけた筋肉」と「ついた筋肉」 2018.09.12更新 前回は「筋トレがもたらす落とし穴」について書いた。動きを習得する、とくに精妙な動きを身につけるにはコツをつかむ必要があり、そのためには身体感覚を確かめながら手探りで掘りあてなければならないのだが、単純な動きを繰り返す筋トレにはこうしたふるまいが求められないばかりかその機会をも奪う。上達を果たすまでの「タメ」としての感覚世界をなきものにする、その蓋然性を拭えないのが筋トレである。 残暑厳しい8月30日に、現代思想家・合気道家の内田樹先生はTwitterで次のようにつぶやいておられた。 内田樹@levinassien・2018年8月30日 いま子どもたちに要求されているのはもっぱら「粗雑な動作の反復」です。「粗雑な動作」というのは「随意筋を機械的に動かす動作」のことです。子どもたちは胸鎖関節の操作、重心の移動、骨盤の旋回、臓器の
日本のいたるところで、ダイナミックな「暴力指導」が次々と明るみとなっている。 不正融資問題で揺れるスルガ銀行では、目標が達成できない行員に対して、首根っこをつかまれて壁に押し付けられ、そのすぐ脇を殴るなどVシネみたいな脅しが横行していたという。また「オマエの家族を皆殺しにしてやる」などと『闇金ウシジマくん』みたいな脅迫をされた行員もいるという。 数日前には、体操協会からのパワハラを受けたと訴えていた女子選手が、周囲がドン引きするくらいビンタされている映像も放送された。手を上げていたのは、「たたいてでも教えることが必要だと思っていた」と過去の暴力指導をお認めになっている速見佑斗コーチだ。そんな速見氏を輩出した日本体育大学でも、陸上部の監督が部員に対して、暴言を繰り返したり、足を蹴ってケガを負わせたりといった告発が週刊誌に出て、内部調査が進められている。 少し前には、居酒屋バイトを辞めたいと申
昆布山葵 @konbuwasabi これは僕の人生に大きな影響を与えた授業の話。 専門学生の頃、先生の提案で『お金持ちになるゲーム』というのをやったことがある。チームごとに『お金』を製造し、制限時間内に最も多くお金を稼いだチームの勝ち…というシンプルなゲームだった。 2018-07-13 18:14:53 昆布山葵 @konbuwasabi ルール説明① ・紙に『1000円』と書いて10cm×5cmに切り取った物を1000円と見なす。 ・紙に『500円』と書いて直径3cmの円形に切り抜いたものを500円と見なす。 ・規定より5mm以上小さかったり大きかったりするお金は無効。 ・1時間後に最も多くのお金を保持していたチームの勝利。 2018-07-13 18:15:10 昆布山葵 @konbuwasabi ルール説明② ・それぞれのチームには紙を無制限で支給する。 ・ハサミ、鉛筆、定規、コン
ぬえ @yosinotennin ジムに通い始めたんですが、できなくても責められず罵倒されず恥ずかしい目にもあわず、ただ褒められながらやる運動って超楽しい。なにこれ。もっとやらせてくれ。 2018-07-01 14:16:59
山口周 @shu_yamaguchi 音楽教育について言えば、子供をバカにするなということです。ピアニカとかリコーダーとか、子供の頃にやらされますけど、大人で弾いてる人いないでしょう?理由は単純で素敵じゃないんですよ。自分たちが素敵じゃないと思ってる音楽を子供に無理やりやらせてるんで、嫌いになるのは当たり前なんです。 2018-06-25 11:45:42 山口周 @shu_yamaguchi 慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修了/電通・BCG等を経て現在は独立研究者・著作家・アクティヴィスト/J-WAVE番組ナヴィゲーター/世界経済フォーラムGreat Narrative Initiativeメンバー/人文科学と経営科学の交差点に生息/
全日制高校在学中に妊娠して中退し、その後定時制高校で学んだ埼玉県在住の唐澤たばささん(19)が今春、首都圏の大学に入学した。1歳の娘を育てていくために「必ず大学に入りたかった」と言う。社会福祉士として働く夢を実現するための一歩を踏み出した。【金秀蓮】 妊娠が分かったのは高校3年の春。高校2年から年上の男性と交際を始め経口避妊薬を服用していたが、体調不良で薬をやめた直後のことだった。妊娠検査薬で陽性反応が出たのを確認し、自宅から遠い東京都内のクリニックへ駆け込んだ。 当初は産むか産まないか悩んだ。交際相手は反対しており「未婚」になることも想像できた。産みたい。でも、子どもが大きくなり、参観日や運動会に父親の姿がなかったらどう思うだろう……。「産むのは私のエゴではないかと思った」 初めて受診した時、おなかの赤ちゃんは13週目に入っていた。超音波検査で映し出された子どもは「トク、トク、トク、トク
第90回記念選抜高校野球大会は、大阪桐蔭の史上3校目となる春連覇で幕を閉じた。決勝で完投した根尾昂は、史上初の2年連続センバツ優勝投手となった。プロ注目の“二刀流”として成長した背景にはある経歴とは。 【写真】今季注目のMLB選手10組 ■野球以外で培われた体幹の強さ 歓喜の輪には最後に加わった。 春連覇を果たした大阪桐蔭、根尾昂が史上初の2年連続センバツ優勝投手に輝いた。 「後ろにエースの柿木がいるので、最初から全力でいきました」 自身への達成感より、なによりもまずチームメイトに気を掛ける。立場をわきまえるような言葉の選び方はこの男の持ち味だ。 背番号「6」が示すように本職は遊撃手。打者としては広角に力強い打球を打ち返し、守備では軽やかなステップと体幹を生かした身体の使い方でゴロをさばいていく。マウンドでは決勝の舞台で見せたように140キロのストレートを見せ球に、変化球で打者を打ち取って
人に仕事を教えている時、ふと気づくと、相手が思いのほかキョトンとしていて、え! という経験、ありませんか。 「あれ…なんだか噛み合ってない…」 今回は、Web業界に限らず、仕事だけに限らず、誰かに何かを「教える・説明する立場」になった人が、ただ知ってるだけで少し幸せになれる、2種類の新人タイプ、『てんちゃん』と『せんちゃん』をご紹介します。ふたりの特性を知るだけで、なめらかになるコミュニケーションが、きっとありますよ。 はじめに今からn年前。 新人の教育を担当することになった、私。 よし、先輩にしてもらったみたいに、丁寧に説明するぞ!!ひとつずつじっくりと、教えてあげるぞ!!と、張り切り、それはもう懇切丁寧に語りたおす日々でした。そんなある日、しばらく黙って見守ってくれていた先輩が、見かねた様子で言ったのです。 「説明が、くどい」 え!!くどい?! ちょ、え!!丁寧な方がいいやん??説明不
教育が人類の行く末を左右する 「Let's take a field trip.(遠足に行きましょう)」と書かれた招待状でAppleのスペシャルイベントに招かれた。「新型iPad発表イベント」とする報道も多いが、Appleによるこれからの「教育」への提案が本発表の主題だ。 「教育」というと「自分には関係ない」と思う読者も多いだろう。だが、AIの台頭で世界が大きく変わる中、「教育」以上に人類の行く末を左右する大事なことはない。 また、そういう目で「自分事」として見れば、今「教育」以上に面白いテーマはない。筆者も最近ではベネッセ総合教育研究所(BERD)にて「AI全盛時代に向けた教育」をテーマに連載執筆などの活動を行なっている。 今回、筆者はティム・クックCEOの単独インタビューの機会を与えられたが、そこで一番、聞きたかったのも「これからのAI時代の教育で大事なのは何か」という質問だった。 ク
4月、千葉県柏市に新たに開校する中学校の制服が注目を集めています。高級ブランドが手がけたから?いいえ、違います。LGBT=性的マイノリティーへの関心の高まりを受けて、性別の差を極力なくすことを目指した制服なんです。その名も“ジェンダーレス制服”。ことし1月にNHKが放送したところ、大きな反響があり、市の教育委員会には、全国から問い合わせが来ているそうです。放送ではお伝えできなかった、この新しい制服導入の背景なども含めて報告します。(千葉放送局記者 田村銀河) “ジェンダーレス制服”を導入するのは、来月、千葉県柏市に新たに開校する「柏市立柏の葉中学校」です。現在、市内に20ある市立中学校の制服は、すべて「男子=学ラン、女子=セーラー服」で統一されていますが、新しい中学校では、ブレザータイプを採用したうえで、性別に関係なく「選べる制服」となっています。 選べるのは、襟元の「ネクタイかリボン」と
2017年夏、日本フェンシング協会会長に就任した太田雄貴。 11月のワールドカップ東京大会(高円宮杯)と12月の全日本選手権で前年比10倍以上の観客を集め、LEDパネル導入などメディアを巻き込んでの話題作りにも成功。2020年に向けて、フェンシングをよりメジャーにしていくための取り組みは好スタートを切った、といっていいだろう。 しかし、年が明けてしばらくは、大きな試合もなく、さらなるアピールをしていく機会は限られる。 だからこそ、若き会長は活動指針を常に頭に置きながら、次なる手を打つべく、積極的に世界と向き合っている。 やはり「選手の活躍がすべて」です。 平昌五輪でのチームジャパンは、過去最高のメダル数を獲得し、大成功を収めた、といっていいでしょう。日頃の練習の成果を発揮した選手たちには大きな拍手を送りたいと思います。 そして、大会を通じて、改めて感じたことが一つあります。 「選手の活躍
平昌五輪のフィギュアスケート男子で、66年ぶりの五輪連覇を成し遂げた羽生結弦、冬季五輪で日本初となる金・銀・銅の「メダルコンプリート」の高木美帆。野球界に目を向ければ、投打二刀流で世界を驚かせ、今季からメジャーリーグに挑戦する大谷翔平──。いずれも今を代表するアスリートで、1994年生まれの23歳。すでに日本のスポーツ史に残る黄金世代を形成し、「羽生・大谷世代」とも呼ばれている。 その顔ぶれには、驚かされるばかりだ。 2016年のリオ五輪では、水泳の萩野公介が男子400メートル個人メドレーで金メダルのほか、同大会で銀と銅も獲得した。高木と同じく「メダルコンプリート」の達成者だ。また、400メートル個人メドレーでは、瀬戸大也も3位で一緒に表彰台に立った。瀬戸も1994年生まれだ。 リオの金メダリストでは、レスリング女子の川井梨紗子に土性沙羅、柔道男子のベイカー芙秋も1994年生まれ。リオ五輪
「日本では義務と趣味のバランスが悪いのかもしれない。この子たちは、練習が休みだと言ったら全員喜ぶよ」 【動画】CG級の衝撃!? 完全に枠を外れているのに…アーセナル公式ツイッターが公開したエミル・スミス・ロウの“超絶バナナシュート”の瞬間 Jリーグの横浜フリューゲルスや浦和レッズなどの監督を務めたゲルト・エンゲルスの指導の原点は、地方のクラブチームや高体連だった。 兵庫・滝川二高のコーチに就任すると、いくつかの矛盾点を見つけた。確かに高校はグラウンドがあって、毎日同じ場所で練習が出来る。1990年代初頭、まだサッカー中継が滅多にない日本で、全国高校選手権が生中継され大観衆を集めているのも驚きだった。 一方で100人近いサッカー部員は、毎日長時間の練習を続けているのに、大多数が公式戦を経験せずに卒業し、そこでサッカーを辞めてしまう。そしてエンゲルスが何より疑問を感じたのは、サッカー部の活動が
一昨日、大学生6人と飲んだ。 そのうちの一人、Rくんははまだ彼が小学生だった頃からよく知っている。昔からなんとも言えず自由奔放に生きている子だ。まだ彼が小学生だった頃、よくうちの子たちと一緒になって遊んでいたっけ。そういえば、彼だけ預かってキャンプに連れて行ったこともあった。久しぶりに会ったRくんは少年の頃とまったく同じ顔をしていて、それがなんだか嬉しかった。 2時間くらい話しただろうか? 話はスポーツから勉強、恋愛から就職へと移っていく。 きっと一昔前の大人だったら、ここで社会人としての在り方かなんかについて一席ぶつんだろう。でも、アドバイスできることなんか何もない。 時代の境目すぎるのだ。 5年先のこと、いや、1年先のことだってよくわからない。テクノロジーの進歩があまりにも速く、世の中がどうなるのか想像さえつかない。政治制度は今のままなのだろうか? 貧富の差は? 少子高齢化は? 世界の
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