菅直人政権の大震災及び原発事故に対する対応ぶりに、「初動の遅れ」「あいまいで場当たり的な指揮命令」「意思決定が複雑を極める対策本部の乱立」(昨夕提出の内閣不信任案)等々、あれこれといちゃもんを付けることは誰にでも出来るが、それがどの程度まで菅自身の指導者としての不適格性に起因するものなのか(ということは、菅さえ首をすげ替えれば解決可能なことなのか)ということは、何ら検証されているわけではない。むしろ、大地震と大津波に原発事故までが重なるという未曾有の事態に直面して、初動の乱れや場当たり的な指揮命令は、どの党の誰が首相であったとしても、程度の差や具体的なケースの違いはあったにせよ、大同小異のことだったのではないだろうか。 6月1日公表されたIAEA調査団暫定報告書が「避難を含め,公衆を保護するための日本政府の長期的な対応は見事であり、非常に良く組織されている。公衆及び作業員の被ばくに関する適