(英エコノミスト誌 2010年11月6日号) 「量的緩和」は好かれてもいなければ、評価されてもいない。だが、機能している。 エコノミスト誌の記事のタイトルは豪華客船「クイーン・エリザベス2世号(QE2)」にひっかけたもの。イラストでは、バーナンキ船長が船からお金をばら撒く様子を描いている〔AFPBB News〕 米連邦準備理事会(FRB)が11月3日に第2弾の「量的緩和(QE)」を発表する前から、批判的な人々は、既にそれを効果がないもの、あるいはインフレを招くものとして非難していた。それは、両方ではあり得ないし、どちらでもないかもしれない。 「QE2」の発表は驚くようなものではなかった。FRBは、今から来年6月までに月に約750億ドルのペースで、6000億ドルの米国債を購入すると述べた。もっとも、必要とあれば金額と時期を調整することはあり得ると話している。 QE2の内容はほぼ市場の予想通り