九州唯一の24時間空港、北九州空港(北九州市)が、きょうで開港10年の節目を迎えた。 同空港は、北九州市小倉南区曽根にあった旧空港の代替として周防灘沖を埋め立てて建設され、2006年3月から運用を開始した。海上空港のため騒音問題もなく、航空機が昼夜を問わず発着できるのが特徴だ。 搭乗者数は10年間で累計1200万人を超えたが、年間旅客数は120万~130万人前後で推移している。国が02年に公表した需要予測では12年度に年間328万人を見込んでおり、実績と大きく乖離(かいり)しているのが実態である。 空港へのアクセスの不便さなどが利用者伸び悩みの要因だろう。空港に鉄道や高速道路を乗り入れる構想もあるが実現していない。 国は国内8路線の就航を見込んでいたが、羽田、名古屋(小牧)、那覇の3路線でスタートした。10年5月に那覇線は無くなった。 国際定期路線もあったが今は運航しておらず、路