大洋デパート火災から40年 慰霊碑前で遺族祈る [熊本県] 2013年11月30日(最終更新 2013年11月30日 00時15分) 慰霊碑の前で犠牲者の冥福を祈る遺族 国内の百貨店史上最悪の惨事となった熊本市の大洋デパート火災から40年を迎えた29日、同市の白川河川敷に立つ慰霊碑には遺族らが訪れた。花束や線香を供え、静かに手を合わせて犠牲者の冥福を祈った。 「40年がたちました。大きくなりました」。同市の原田幸子さん(75)は涙をこらえながら慰霊碑に語り掛けた。隣で娘の真羊(みちよう)さん(42)と孫の泰輝君(7)が慰霊碑を見上げる。1973年11月29日。親子3人で出掛けた「大洋」で火災に遭遇し、夫の美芳(みよし)さん=当時(52)=を亡くした。火災発生後の店内は真っ暗で館内放送もなく、避難する途中で、夫と離ればなれになったという。 原田さんは毎年、この日が近づくと、のどが痛み、せき込