最近テレビ番組で、俳優の堺雅人(41歳)が、急に言われると「右と左がどっちかわからなくなる」。と告白していたが、実は私もそうだったりする。 例えば、車を運転中、「次を右に曲がって」と咄嗟に言われても、右がどちら側か分からなくなる場合がある。実はそういう人って結構多い。大人になってからも、頭の良し悪しに関わらず、右と左を咄嗟に判断できない人はいるのだ。 クイーンズ大学ベルファストのジェラード・ゴームリー博士の研究によれば、大学教授の19.5パーセント、大学生の26.2パーセントが、時々あるいは常にぱっと左と右を区別できないらしい。 ではなぜ、人は右と左を判断できなくなってしまうのだろう? 右と左を咄嗟に判断できない理由 左と右を区別するという行為は、触覚、音声、視覚情報、言語機能や記憶など、脳内のいくつもの高度機能が関与する、複雑な神経心理学的なプロセスである。さらに、面と向かった人同士では