「Mobile World Congress(MWC)2010」の目玉は、米グーグルのエリック・シュミットCEOの基調講演だ(写真1)。グーグルは、携帯機器向けソフトウエア基盤「Android」を開発し公開している一方、アプリケーションの配信や課金では競合する面もあるだけに、モバイル関係者の関心は非常に高い。会場には、1時間前から長い行列ができた。 講演でシュミットCEOは、ネットにつながる端末として携帯電話がパソコンを上回ったことを確認、そのうえで今後のモバイルはコンピューティング、コネクティビティ、クラウド・コンピューティングを軸に考えるべきとして話を展開した。同社としても「Mobile First」を旗印に、モバイル向けサービスをデスクトップ・パソコン向けよりも優先して考えていることを紹介した。 講演では、コンピューティング、コネクティビティ、クラウドが実現する世界をデモを交えて紹介