大阪大学医学部・医学系研究科の源流である適塾には、緒方洪庵を慕って、日本中から意欲に満ち溢れた優秀な若者が集いました。彼らは、ただ師の教えを受けるだけではなく、互いに切磋琢磨し、競いあい高めあっていました。今日の大阪大学医学部・医学系研究科でも、適塾の精神を引き継ぎ、最新の医学・医療を受け身で学ぶだけではなく、明日の医学・医療を切り拓き、プロデュースしていくことができる人材を輩出していくことを使命に掲げています。多くの新薬や新しい治療法が世に出ていますが、原因不明の病気や治療法のない病気もまだまだ多く、世界中で多くの患者さんやその家族が苦しんでいます。学生生活においては、そのことを理解し皮膚で感じながら、「この病気は何故起こるのか?」、「なんとか治療できないか?」と日々考え、常に「何故か?」と問いかけ続ける姿勢を身に着けることが大切です。また、研究生活においては、生命現象の本質・真髄を見据