偉大な数学者志村五郎が亡くなった. 追悼の意味をこめてこの本のレビュー を書くことにした. 4.入学試験と数学オリンピック これは非常に優れた評論である. 日本で数学オリンピックに参加しようという機運が起きた時 わたくしはやや否定的な意見をmailに書いたところ回覧されて数学会として 後援できないという結論になった. 永田教授が議論を方向づけた。 私が、否定的な意見を述べたのは、もし自分の時代に数学オリンピックがあったら 予選も通らないだろうから、その結果国内大会で入賞もできない輩は数学者になれるはずは ないと自分で判断したに違いないと思ったからである。 数学者になる道も数学研究のあり方も多様なものであると今でも強く思う 志村先生は、「Dedekind はGaussの最後の弟子であまり秀才ではなかったとされている. だから彼がイギリスのような(数学の難問を解いて結果を出すことが重要視されて