開発遅延で150億円の賠償金支払いへ――。セゾン情報システムズが、こう発表したのは2016年3月28日のことだった。 大型案件の開発が遅れ、損害賠償を求められる争いに発展。交渉は長期化し、2016年に和解が成立したものの、発注元の2社に対して150億円という莫大な損害賠償金を支払うとともに、50人の希望退職を募る事態となった。 それから1年8カ月――。この“大きな痛み”は、同社が働き方を見直すきっかけになった。全社的に業務プロセスを見直し、利用するITツールを刷新するBPR(Business Process Re-engineering)プロジェクトを通じて働き方が大きく変わったのだ。 同社のこれまでの働き方はどこに問題があったのか、それをどのような形で改善したのか――。よりよい働き方を目指して移転したばかりの新オフィスで、人事部マネージャーの武田俊介氏と同チーフHRプランナーの北園康太氏
![“会社を揺るがす大事件”で火が付いた セゾン情報システムズの「働き方改革」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ef1d4a011bdf04eb40b19c6ac12aebe7e4bc0f77/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fenterprise%2Farticles%2F1801%2F18%2Fl_sa_sjs03.jpg)