ウンスンカルタの歴史は、約450年前にさかのぼります。16世紀半ば、渡来したポルトガルの船員たちによって南蛮カルタが伝えられました。17世紀後半、これを改良したウンスンカルタが生まれ日本中で流行しました。ところが寛政の改革(1787~1793)の時、一切の遊具がが禁止され、この遊びも全国的に弾圧されたのですが、不思議なことに日本で唯一、熊本県人吉地方だけにこの遊びが残り、今日まで伝えられてきました。 ウンスンカルタは、パオ(棍棒)・イス(剣)・コツ(聖杯)・オウル(貨幣)・グル(巴紋)の5種類があり、それぞれにスン(唐人)・ウン(七福神)などが描かれた絵札が30枚と数札45枚、計75枚で遊ぶゲームです。4人ずつ2チームの団体戦で、専用の丸い座布団を車座に囲み、敵味方交互に座ります。8人が1枚ずつ札を出して、一番強い札を出した人が8枚の札を1束にして取り、この束が多いチームが勝ちとなります。