(CNN) 灼熱(しゃくねつ)のサウジアラビアの砂漠で、ともすればその姿は蜃気楼(しんきろう)として片付けられてしまうかもしれない。しかし、写真家のハレド・アネージ氏は自らの写真によって、本当に巨大な魚の形をした岩が砂の中から現れたことを証明した。 同氏が捉えた珍しい構造物の写真は、ドローン(無人機)を使って同国アルウラー県にある考古学上の遺跡を記録していた際に撮影された。この地域はヨルダンのペトラに匹敵する古代の構造物があることで知られる。 「周辺地域を記録していると、山の風景が目の前に現れた。その形状は砂漠の真ん中にいる1匹の魚を思わせた」。アネージ氏はCNNの取材に電子メールでそう語った。 当該の岩石層に出会ったのは恐らく自分が初めてではないとしつつ、空撮によってその興味深い形状に気が付いた人はこれまでいなかっただろうとアネージ氏は確信する。 「写真家の目には他の人々が見えていないも