自民、公明、たちあがれ日本の3党が提出した内閣不信任決議案が可決されるには、民主党議員の大量造反が不可欠だ。1日夜になって社民党と共産党が、棄権の方向に傾いたため「可決ライン」微妙に動いている。 衆院の定数は480。ここから、採決に加わらない横路孝弘議長と欠員1、さらに棄権を決めた共産党9人、社民党6人をひくと、投票総数は463で過半数は232となる。これをもとに不信任案を可決するには、賛成の野党側150人に加え、与党と与党系無所属から82人が賛成に回る必要がある。 もし賛成と反対が同数となると、横路議長の判断で可決か否決のいずれかが決まる。衆院事務局によると、衆院では法案を含め可否同数や議長判断の先例はない。