民主党代表に再選され厳しい表情で立ち上がり一礼する菅直人首相。下中央は拍手する小沢一郎前幹事長=東京都港区のホテルで2010年9月14日、石井諭撮影 民主党代表選の結果は、菅首相が国会議員票では小沢氏にわずか6人差だったが、党員・サポーター票で8割超を獲得し、世論の強い後押しが圧勝の起爆剤となった。 首相陣営は、首相と前原誠司国土交通相、野田佳彦財務相のグループが中核で、合算すると約110人。小沢氏は党内最大の小沢グループ約150人に加え、鳩山由紀夫前首相も支援し、基礎数では首相が劣勢だった。 毎日新聞の直前調査でも、国会議員411人の投票先は首相約195、小沢氏約200、未定20弱と小沢氏リード。結果的には態度未定の相当数が首相に流れたことになる。 首相支持の江田五月前参院議長は「国民の声だ」と語り、「政治とカネ」の問題を抱える小沢氏に批判的な世論が追い風になったと分析。選挙基盤の弱い新