印刷 関連トピックス参議院選挙 昨年の参院選で最大5倍となった「一票の格差」を是正する参院の選挙制度改革で、民主党は27日の参院議員総会で、隣接する選挙区を統合する「合区」新設などを盛り込んだ党改革案を了承した。近く参院各会派間で議論が始まるが、各案の隔たりは大きい。 民主党案は五つの合区(山梨と長野▽石川と福井▽島根と鳥取▽徳島と高知▽長崎と佐賀)を導入し、選挙区と比例区の定数を20ずつ減らすことが柱。自民、公明、みんなの各党や西岡武夫参院議長も改革案を決定し、8月上旬にも開く参院正副議長や各会派代表者の検討会で議論を始める。同検討会は2013年の次の参院選を新制度で実施する方針を確認している。 ただ、各案の内容はバラバラ。民主、自民両党の案は、選挙区と比例区という現行制度の骨格を維持するが、民主党案には党内からも「合理的な指針がない」との批判があり、自民党案は抜本改革にほど遠い。