フランス料理のレシピを掲載した日本最古の料理本、1898(明治31)年出版の『和清西洋料理法自在』において、著者の半渓散人は次のように述べます。 “現今我國(わがくに)にて行なはるるものは多くは英吉利西(いぎりす)の料理法なれば(中略)料理の品目を呼ぶもフライ。ビフテーキ。スープの類の如き皆英語を用ゆるなり” 日本の洋食はイギリスの影響をうけているため、料理名にはフライ(fry)、ビフテキ(beef steak)、スープ(soup)などの英語が使用されています。 カレーライスやシチューなどの料理名だけでなく、調味料や食器や什器(ウスターソース、ナイフ、フォーク、テーブル)、洋食関連用語(ランチ、ディナー、マナー)もほとんどが英語です。 しかしながら、英語だらけの洋食用語の中、「パン」は英語の「ブレッド」ではありません。なぜ日本人は、ブレッドではなくパンという言葉を選んだのでしょうか? そし
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