10年あまりにも及ぶ期間でCES開催前日のプレキーノートを担当し、CESの顔だったとも言うべきビル・ゲイツ氏が同ステージを去ったのが2008年のこと。PC業界の巨人マイクロソフトと家電業界最大のイベントという、遠いようで近いような両者の関係だが、PC技術の拡大・進化と家電のデジタル化という形で双方が歩み寄ることで、その距離はしだいに縮まりつつある。 そのゲイツ氏のステージを引き継いだ米Microsoftのスティーブ・バルマーCEOがCESの顔として登場するのは今回で2回目。Microsoftきっての営業マンとして名高い彼は、いったいこのラスベガスの地で何を見せてくれるだろうか。 リビングルームでテレビを見るというスタイルが確立されたのが1960年代ごろだとすると、それから50年あまり経ってもなおスタイルそのものは大きく変化していない。一方で、テレビはモノクロからカラーが一般的になり、デジタ