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ブックマーク / snartasa.hatenablog.com (4)

  • すでに隣人である私からすでに隣人であるあなた達へ - ゆなの視点

    差別的な言説の常として、トランス女性の「加害性」を語る人々の言葉には、私達の普段のリアルな姿が現れていないように見えます。 それはちょうど、映画『ジョジョラビット』で、ユダヤ人への偏見に凝り固まった主人公が、「ユダヤ人ってどんな人?」と聞かれて、得体の知れない悪魔のような人物の姿を語って聞かせるように。 でもたぶん、身近にトランス当事者がいない人が素朴に信じるかもしれないよりもはるかに、私達はもうあちらこちらに普通に存在しています。 もしかしたら、人によってはトランスと言えば限られたお店や空間にしか顔を出さない存在のように思うかもしれません。ですが、私は仕事のために新幹線で金沢まで行き、ついでに美術館を眺めて金沢おでんに舌鼓を打ったり、休日に多劇場でお芝居を見たり、イメージフォーラムで映画を見たりしてきました。外に出かければ、お腹もすくし喉も乾く。私は個人経営の可愛らしいカフェが好きなの

    すでに隣人である私からすでに隣人であるあなた達へ - ゆなの視点
  • 千田氏の応答に対して - ゆなの視点

    「女」の境界線を引き直す意味-『現代思想』論文の誤読の要約が流通している件について|千田有紀|note 「虚偽」という言い方は「誤読」と変更してくださったみたいです。ありがとうございます。 迷ったのですが、「虚偽の要約」とまで言われて黙っているとまるで私が嘘をついているかのようなので、コメントいたします。 「『女』の境界線を引き直す」というタイトルに決めたのは私だ。かつて、「女とは子どもを産む存在」「女は生まれながらにしてに女であって、解剖学的な運命だ」といった生物学的な質主義にまみれていた「女」というカテゴリーを、さまざまな存在--トランス女性も含む、現実に存在する多様な女たちを意味するカテゴリーとしてずらしていくことを主張するとてもいいタイトルだと思われたのだ。 以下は掲載論考からの引用です。 そもそも「女性」というカテゴリーが構築的に作られるのであるとしたら、なぜ旧態依然とした狭い

    千田氏の応答に対して - ゆなの視点
    cad-san
    cad-san 2020/02/22
    千田先生は、もう少し自身の文章を批判的に推敲することに労力を割かれた方が良いのでは…。読んでいてハラハラする。
  • 千田有紀「「女」の境界線を引きなおす:「ターフ」をめぐる対立を超えて」(『現代思想3月臨時増刊号 総特集フェミニズムの現在』)を読んで - ゆなの視点

    (査読のない商業誌である『現代思想』に掲載されるのは「論文」ではなく「論考」だろうというご意見をいただきました。こういう文章をどう呼ぶべきかわからず「論文」と書いてしまいましたが、そのために誤った印象を与えてしまったかもしれません。申し訳ありません。) この記事では、『現代思想3月臨時増刊号』に掲載された千田有紀氏の「「女」の境界線を引きなおす:「ターフ」をめぐる対立を超えて」を取り上げ、ひとりのトランス女性としての視点から批判します。いろいろと語りたいことがあるのですが、以下ではまず第一節で、千田氏の基的な議論を要約し、その範囲に焦点を絞って反論をします。千田氏の論文の概要を知りたいだけという方は、ここだけ見ていただければ結構です。第二節では、詳細に千田氏の議論を検討し、どこでどのような問題が生じているのかをかなり細かく見ていこうと思います。第三節はおまけ的な内容で、そこではこの論文が

    千田有紀「「女」の境界線を引きなおす:「ターフ」をめぐる対立を超えて」(『現代思想3月臨時増刊号 総特集フェミニズムの現在』)を読んで - ゆなの視点
  • あるトランス女性が見た北村紗衣『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』 - ゆなの視点

    北村紗衣先生による映画評論『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』が、書肆侃侃房さんより出版され、小規模な出版社から出たアカデミックな身分の著者(北村先生は、私自身は拝読したことがないのですがすでにシェイクスピアに関する単著も出されている、シェイクスピア研究者です)によるとしては珍しいような売れ行きを示しているそうです。 このが注目を浴びているのは、おそらくそれがフェミニズムの視点からさまざまな映画作品を批評するというものだからでしょう。多くのひとがそうした視点を、あるいはそうした視点から見たことを語る術を求めていたということでしょう。 この記事ではそんな話題の『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』に対し、否定的な話をしたいと思っています。 いくつか、先に断っておきたいことがあります。 まず、この記事を書いている私は何者なのか。これに関しては、多くを語ることはできません。ひとつだけ言えるのは、

    あるトランス女性が見た北村紗衣『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』 - ゆなの視点
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