「ホークスの19番」、甲斐拓也は日本一を成し遂げたソフトバンクの名脇役だ photograph by Naoya Sanuki 昭和のプロ野球といえば、経営母体は新聞社か鉄道会社が主流だった。ファンが読者や乗客と直結したからだ。関西では「私鉄5社」などと呼ばれるが、京阪を除く4社(阪神、阪急、南海、近鉄)は球団を経営していた。時代は流通へと移り、今はIT。すなわち南海からダイエー、ソフトバンクという「ホークス」の歴史そのものなのである。 【貴重写真】誰も見たことない甲斐の高校時代&ガリガリの柳田、ヤンチャそうな坂本や和田&中村晃、投手イチロー・丸・岡本・根尾…名選手60人超が球児の頃 もっとも、若いファンは「南海ホークス」も、大阪・ミナミの繁華街のど真ん中に、その本拠地である「大阪球場」があったことも知らないかもしれない。球団を売却したのが1988年。そして最後に日本シリーズに出場したのが
25日にPayPayドームで行われた「SMBC日本シリーズ2020」第4戦。ソフトバンクが巨人を4-1で下して、史上初となる2年連続の4連勝で4年連続日本一を決めた。この4試合全てでマスクを被り、投手陣をリードしたのが甲斐拓也捕手。2本塁打も放って攻守でチームを牽引した甲斐がFull-Countの独占インタビューに応じ、このシリーズで、いかにして巨人打線を封じたか、その真実を明かした。 【写真】歓喜の鷹ロッカールームになぜ? ダルビッシュも「なんで俺の…」と疑問に思った石川柊太の投稿 日本シリーズが始まる数日前に「繋がりを持ってやることが大事。初戦、1試合目が大事になる試合だと思うので準備、対策をしていきます」と語っていた甲斐。では、果たして、具体的にどんなプランを持って初戦に臨んだのか。 「今年は交流戦がなかったですけど、去年の日本シリーズとの繋がりもあるな、と思っていました。去年の戦い
◆日本シリーズ第4戦 ソフトバンク4-1巨人(25日、ペイペイドーム) 巨人を相手に2年続けて無傷の4連勝で頂点に立った。「武士道、技術を超えたところでの戦いをしていた」。スーツ姿の王貞治球団会長(80)にとって悲願の瞬間が訪れた。 【写真】2年連続4連敗 原監督が敗退後に見せた行動 プロでは巨人のユニホームしか着ていなかった王会長がダイエー監督に就任したのは1995年。我慢強くチームを育て99年に福岡移転後初めてパ・リーグを制した。2000年には盟友、長嶋監督率いる古巣巨人とのON対決に2勝4敗で敗退。その後、08年限りで監督を退任するまで巨人と日本シリーズで戦う機会は得られなかった。 昨年、自身がダイエーを率いた時代のエース、工藤監督が巨人を倒した。王会長は「これがゴールじゃない」と口にした。引っ掛かっていたのはリーグ2位からの日本一だった。3年ぶりにリーグ制覇した今秋。「意地でもリー
◆ソフトバンク5-1ロッテ(27日、ペイペイドーム) パ・リーグ優勝へのマジックナンバーを「2」としていた首位ソフトバンクは27日、本拠地ペイペイドームで2位ロッテを下し、3年ぶり19度目(南海、ダイエー時代を含む)、1リーグ時代と合わせると21度目の優勝を決めた。 【写真】甲斐の一発、飛び上がって喜んだのは…? 両チーム無得点で迎えた5回に中村晃が先制犠飛。6回に甲斐が2ラン、8回にも甲斐の適時二塁打などで2点を奪って突き放した。先発・和田が6回3安打、8奪三振で無失点の好投を見せた。9回に森が1点を失い、なお2死満塁のピンチを招きながら、昨季まで同僚の福田秀を打ち取った。 工藤監督は就任6年目で3度目のリーグ優勝となった。10月9日、2位ロッテと直接対決3連戦の初戦で敗れてゲーム差なし、勝率1厘差まで迫られたが、翌10日から同23日西武戦まで球団15年ぶりの12連勝。コロナ禍で主力を含
■ソフトバンク 8-7 オリックス(11日・PayPayドーム) ソフトバンクの柳田悠岐外野手が11日、本拠地PayPayドームでのオリックス戦で3安打2本塁打5打点と大暴れし、チームを逆転勝ちに導いた。2回にリードを5点に広げる13号2ランを放つと、逆転を許した6回には右手1本で右翼ホームランテラス席へ運ぶ逆転の14号3ラン。今季2度目の1試合2本塁打で勝利に貢献した。 【動画】なぜこれで本塁打になるのか… 敵も味方も驚愕したソフトバンク柳田悠岐の14号逆転3ランの映像 この日のヒーローインタビューで柳田はこう言った。「『お前は悪くない、悪いのは千賀』だって言いました」。逆転3ランを放ち、ダイヤモンドを一周して本塁を踏むと、そこで待ち受けていた川瀬晃内野手の頭を軽くポンポンと叩き、かけた言葉だった。 川瀬は5回に先頭の安達のゴロを弾くエラーを犯し、さらに山足の遊ゴロで周東からの送球を捕球
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