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ブックマーク / delete-all.hatenablog.com (68)

  • 僕は音楽でオッパイを揺らす - Everything you've ever Dreamed

    音楽を探している。踊るための音楽を。 七月の初めの日に電話が鳴って、ダンスイベントの音楽を任されることになった。時間があまりない。僕は毎晩部屋に帰るなりネクタイを外しYシャツを脱ぎ、過去のセットリストと格闘している。曲の組み合わせを考えては音楽プレイヤーに入れ仕事の合間や通勤中に聴く。修正点を見つけては部屋に戻り頭をひねる。今週はこのリプレイ。たぶんこの格闘に特効薬や正解や決勝ホームランはない。 理想はある。イベントに参加した人全員が踊りやすく、帰るときに参加して良かったと思える心地好い音楽。構成するエレメント。ノリやすいリズム。弾むビート。普遍的で親しみやすい旋律。サウンド。音。叶うなら普遍性と同時にハートに火をつけるような官能を持たせたい。それは耳にした人が衣類からオッパイがはみ出してしまうほどの激しい舞踏を喚起するような、音。 アース・ウインド・アンド・ファイアーの「宇宙のファンタジ

    僕は音楽でオッパイを揺らす - Everything you've ever Dreamed
    capelito
    capelito 2008/07/13
    ダンスイベントいうより、もはやロックフェスですね
  • 「はてなTシャツ当選記念日記」蒸れるほど暑い夏に僕はいる。 - Everything You’ve Ever Dreamed

    赤信号、背景は曇り空。フロントガラスを額縁にして四角形に切り取られた赤と薄灰色のコンビネーションは信号の意味を見落とすことが出来ないほど完璧。僕は停止線の手前1メートルきっちりに車を停め、ズリャっとサイドブレーキをひいた。すると道路の左脇の電柱の影から男が一人てててと駆け足で飛び出てきて誰もいない助手席側の窓ガラスをコツコツと叩いた。あん?相手の服装。量産型スマイル。ポリスマン。僕は苛立っていた。国家権力くらいが喧嘩相手にちょうどいいくらいに苛立っていた。 先月僕の会社に導入されたばかりの業務車、通称「ラブワゴン」は今どきマニュアルシフト。中古で外見もくたびれていて、西部警察のクラッシュ要員に似た哀愁が漂っている。マニュアルシフトは一歩譲って許せるとしても窓の開閉まで手動のレバーというのはどうにも解せない。以前、居酒屋で部長は手動窓の車を採用した意味について力説していた。 「会社の電力がど

    「はてなTシャツ当選記念日記」蒸れるほど暑い夏に僕はいる。 - Everything You’ve Ever Dreamed
    capelito
    capelito 2008/07/11
    おめでとうございます!フミオさんの文章を読むとギャツビーフェイシャルペーパーで全身を拭いたかのように爽やかな気持ちになります。
  • すべての言葉はサヨナラじゃないぜ - Everything You’ve Ever Dreamed

    風景、音楽、匂い、そして言葉。出会ったときにはとるにたりないようなものが後になってみると頭にひっかかって離れないようなことがある。断片。欠片。前後の文脈や意味は失われ、独立してしまっている記憶だ。僕の場合、「車に潰され、タイヤが三角形に変形してしまった三輪車」であったり、「大学の美術サークルでよく見掛けた女の子の妙に赤いリップ」だったりする。今、僕の頭をかすめて離れようとしないのは君のあの言葉だ。東京、冬の夜。どこかの駅の構内で言われた言葉。時を経るごとに酸化して、変容して、僕を締め付けている。呪いのように。 総務のマヤちゃんと映画を観に行った。突然だった。昼前に連絡が来て、午後には映画館のチケット売り場前で待ち合わせをしていた。七夕≒浴衣という僕の淡い期待はあっけなく裏切られ、胸の部分に英語の文字がプリントされたオレンジ色のTシャツと膝下までしか丈のないジーンズにサンダルという姿でマヤち

    すべての言葉はサヨナラじゃないぜ - Everything You’ve Ever Dreamed
    capelito
    capelito 2008/07/07
    切ない。レーザーレーサーの水着は一人では着られないくらい切ない。 / 「花より男子F」の「F」はフミオさんのFだから選んだんじゃないですかね!
  • 乳首を立てろーホッホッホ!(浴衣ガール救出大作戦) - Everything you've ever Dreamed

    風呂最高。マジ最高。この季節、仕事を終えてからの風呂ラブ。僕は息子に声をかけバスルームへ向かう。「おぉい!一緒にお風呂入ろう」この「おぉい!」と声を掛ける瞬間。「立派な息子を授けてくれてアリガトウ」と部長を除く世界中の全人類と宗教を超えた全ての神々に感謝したくなる瞬間だ。 小さな息子にお湯をかけて、「痒いとこあるかぁ」とか「今日はくっせえなあ」とか軽口を叩きながらごしゅごしゅと頭と首周りを洗ってやる。僕は直毛だが息子は天然パーマ。こいつ当に僕の息子なのかな?なんて疑問符が末尾に付着したつまらない思いを振り払うように力強く洗ってやる。息子を洗い終え、手に残った泡をリサイクルして自分の頭を洗い、全身を洗い、全ての泡をすっきりと流して湯船に息子から入れ、次に僕が入る。湯船につかって百まで数えながらその日あった出来事を話し合うのが僕と息子の約束事だ。いーち。にーい。さーん…。 僕は数字を読み上げ

    乳首を立てろーホッホッホ!(浴衣ガール救出大作戦) - Everything you've ever Dreamed
    capelito
    capelito 2008/07/03
    立派なムスコさんをお持ちなんですね!うらやましい!しかも数字を読み上げるだなんて!
  • オッサン・ナイトフライト・ラヴ - Everything You’ve Ever Dreamed

    毎晩、仕事帰りに通過するスーパーは「マーケティング」や「洗練」といったものとは無縁だ。青果の陳列台に突き刺さったダンボールの値札。そこにオッサン店長の手によって黒マジックで書き殴られた文字の荒々しさからだけでもそれはみてとれる。もっとも、僕が通り過ぎる時間帯になると黒マジックの文字たちは赤マジックによって修正され、荒々しさがさらに増幅している。そんな、「ギルバート・グレイプ」でジョニー・デップが働いていた店にどこか似ているスーパーの前をチャリで通り過ぎて帰るのが僕の日常だ。 事態は急変した。帰路の灯台に過ぎなかったオッサン店長のスーパーがキラキラの宝箱に一変した。今週からアルバイトの女の子が入った。「ファシオ」のコマーシャルをやっていたころの深田恭子似の女の子。高校の制服の上にエプロンを掛けてモタモタとレジ打ちをしたり、同僚のおばちゃんと笑いながら話をしたりする姿をチャリンコを走らせながら

    オッサン・ナイトフライト・ラヴ - Everything You’ve Ever Dreamed
    capelito
    capelito 2008/06/30
    水分補給用のタンクなんかより黄色いボードのほうがずっとかっこいいと思います!
  • 僕らは毎日チェリオを飲んでいた - Everything You’ve Ever Dreamed

    商談はうまくいかなかった。不発弾を抱えたような心持ちで地下街から出ると霧雨が街を覆っていた。むししとした湿気から逃げ、飛び込んだ先はゲームセンターだった。ネクタイを緩め、空調の効いた空気を襟元に入れながら周りを見渡した僕は久しぶりに訪れた「ゲーセン」の様変わりに驚いた。二人組の女の子やカップルがいるなんて。 僕と西ヤン。僕らは悪友だ。「悪友」の上に「ワル」と格好のいいルビを戴冠させたいけれど、どう贔屓目にみても僕らはただのボンクラだった。正義感と想像力だけが暴発していた。「10年後の1999年に世界は滅びるというのに何で皆は平気な顔をしていられるんだ!」という壮大かつバカな熱意だけで「二酸化炭素友の会」を結成し、授業をサボって校舎裏の樹木にハーハー息を吹き掛けているところを発見され体育教官室に羽交い締めでひきずりこまれたりしていた。意味のわからないままに聴いていたフランク・ザッパの音楽が僕

    僕らは毎日チェリオを飲んでいた - Everything You’ve Ever Dreamed
    capelito
    capelito 2008/06/23
    ドラマ化希望
  • エマージェンシー!オッサンをなんとかして! - Everything You’ve Ever Dreamed

    地元の青年会は季刊紙を春、夏、秋、冬と年四回発行している。僕は青年会書記代理という要職に就いているので、こないだの日曜の午後はその季刊紙の「夏の号」打ち合わせに参加していた。夏。もう夏なのだ。そういえば暑い。僕がぼうっとしているうちに空気は初夏特有のカラっとした熱を帯びていた。 公民館のいくつかある中会議室の一室を貸し切り、折り畳み式の長テーブルを4つ正方形のカタチに組み合わせ、パイプ椅子を並べ、即席の会議場を仕立てた。メンバーは会長オッサン、会計オッサン、書記オッサン、お祭り部長オッサンと謎のオッサン1号、2号とオッサンV3と僕の8名しかいないので、普段は週末の社交ダンスの練習場にも使われる広さを持つ会場は少々大袈裟かもしれない、なんて思いながらパイプ椅子を並べていた。 恐るべし。全員が着席した瞬間にこれだけのスペースがオッサン特有の臭いで充たされるのだから。オッサン恐るべし。何もいわず

    エマージェンシー!オッサンをなんとかして! - Everything You’ve Ever Dreamed
    capelito
    capelito 2008/05/27
    「2008年作品」の部分は写真を撮った謎のオッサン1号が自分の写真を作品と呼ばせたいがためにねじ込んだと推測してみましたがどうでしょうか
  • はやくぶっかけて - Everything you've ever Dreamed

    職場の飲み会があった。金曜の夜ということもあって、雑居ビルの二階にある居酒屋は、満席で、騒然としていた。遅れて到着した僕は、その店の騒がしさと派手な看板にげんなりする。何がそんなに楽しいのだろう。ここは天国なのかい?この暖簾の向こう側に、しあわせは、あるの? 乾杯をして宴会がスタートした。続々と料理が運ばれてくる。大皿の料理を小皿にわけるのが、端の席に着いた僕と総務のマヤちゃんの役目になった。テーブルの端というのはそういう席だ。マヤちゃんは仕事では見せない器用さを発揮して、丁寧に、手早く、サラダを取り分けていく。水菜の緑とオニオンの白。色取り鮮やかなサラダが小皿に作られていく。プチトマトがそれぞれの頂にちょこんと置かれているのが可愛らしかった。終始、その作業は迅速だった。効率化されていたというべきか。 普段のぶっきらぼうからは想像できない、意外な才能に感心しながら、手先を観察していた僕に、

    はやくぶっかけて - Everything you've ever Dreamed
    capelito
    capelito 2007/11/12
    「ぶっ」が頭につくだけで大変なことになるのですね