オランダの研究チームは新たな手法を用いて、血液に吸収されたプラスチック粒子を初めて検出した。 プラスチックは自然界に放置されると、外的要因によって分解していく。そして微小なマイクロプラスチックになると、発見も処理も難しい。自然界での移動経路を追うのは科学者にも困難であり、生き物の体内に吸収されることもあるからだ。 マイクロプラスチックが海洋生物の生命をきわめて危険にさらすことはすでにわかっている。また、人間の体組織や便を調べた結果、どのサンプルからもプラスチック粒子が検出されたことから、マイクロプラスチックは人間の体内にも侵入すると判明した。 Wonderfulengineering 今回、人間の血液に微小なプラスチック粒子がないかどうかを調べるために用いられたのは、大規模な分光測定法だ。 22名の健康な被験者から採取した血液サンプルをこの手法で調べたところ、被験者の4分の3の血液から、プ
