埼玉県産茶から暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性物質が検出された問題は14日、ついに県が県産茶の出荷・販売の一時自粛を要請し、全銘柄を検査するという事態にまで発展した。県は「信頼回復のための徹底的な検査」(農産物安全課)としており、県内の茶業関係者には事態収拾へ向けた期待感も広がっているが、各業者からは検査に伴うコスト負担への不安の声も上がった。 県によると、検査はまず、各業者が全銘柄のリストを作成して県茶業協会に提出。協会はリストを元に1検体ずつ提出を求め、分析機関で簡易検査器によるスクリーニング検査を行う。さらに、一定数値(450ベクレルの予定)を超えたものは精密検査にかける。 また、基準値を超える放射性物質が検出される可能性が高いとして、県が出荷・販売の自粛を要請している新芽の早摘み茶は、県が全銘柄を精密検査する。 基準値以下と確認された銘柄には、県と茶業協会連名