韓国の朴元淳ソウル市長は6日、同市北東部・蘆原区の住宅街にある道路から、大気中の平均値より10倍程度高い放射線量が検出されたため、周辺住民の疫学調査を行うと表明した。調査対象の住民数など具体的な内容は明らかにしなかった。聯合ニュースが伝えた。 韓国政府傘下機関である韓国原子力安全技術院によると、今月初めに現場から平均で毎時1・4マイクロシーベルトを検出。道路のアスファルトの原材料などに放射性セシウムが混入していたとみられる。 東京電力福島第1原発事故後、韓国でも市民グループなどが測定器を購入して放射線量を調べる動きが出ており、今回も「異常な数値が出た」との市民の通報で同院が調べた。朴市長は「市民の不安を解消するのが市の責任」と語ったという。(共同)