2017年にヒットしたインディーズゲームの翻訳者による座談会をレポート。ゲーム翻訳の裏話や翻訳者の日常生活などあれこれを聞いた ライター:山室 良 欧米のゲームが日本で広く受け入れられるためには,日本語翻訳の存在が不可欠だ。以前は,海外で発売されたゲームを制作者,あるいは国内の代理店が「(2バイト文字への対応も含めた)日本語版」パッケージとして販売することが一般的だった。 だが,ダウンロード販売の普及で,最初は他言語向けだったゲームが,その後のアップデートによって日本語に対応するというケースが増えている。これは,日本を意識したマーケティングを最初から行い,専門の翻訳者も用意できる大手パブリッシャのゲームより,かつては日本語化など望むべくもなかったインディーズゲームにおいてとくに顕著だ。 イベントに参加した皆さん。左から小川公貴氏,福市恵子氏,武藤陽生氏 活発だった有志による翻訳と合わせて,