[レイキャビク 26日 ロイター] 米ファストフード最大手マクドナルドMCD.Nは26日、アイスランドに展開していた全3店舗を10月末で閉鎖する方針を明らかにした。同国を襲った深刻な金融危機による影響で、フランチャイズ店の採算が取れなくなったという。 アイスランドのフランチャイズ3店舗はいずれも現地パートナーであるヨン・エグムンズスン氏が2004年から運営していた。 同氏はロイターに対し、アイスランドクローナの急落および輸入食料品に対する高水準の関税が主な原因となり、閉店を決意したと述べた。過去1年半で原料費は2倍に膨らんだという。また同氏は、事業の採算が取れるまでアイスランド経済が回復する見込みは低いとの見方を示した。 マクドナルド欧州部門は、アイスランド経済の状況および同国で事業を展開する上での複雑さを理由に、現地で新たなパートナーを探すことはしない方針を明らかにした。