'59年生まれ、ブラジル出身。幼い頃からグレイシー柔術を学び、'80年にレイ・ズールとの試合でプロデビュー。'94年初来日し、以降日本人格闘家を次々と粉砕。「400戦無敗の男」として人気を集める〔PHOTO〕丸山剛史 私は6人の日本人格闘家と戦ったが、日本のファンの間では、髙田延彦との戦いが印象に残っているようだね。しかし、私がファイターとして尊敬しているのは、中井祐樹であり船木誠勝だ。 いまだから明かせるが、私は船木との試合中に、負けることはもちろん、殺されることも覚悟していた。実は、私はグラウンドでの攻防の際に船木のパンチを顔面に受けて、左の眼窩底を骨折してしまい、眼がまったく見えなくなってしまったんだ。 幸い船木はこのアクシデントに気付かず、私から離れてくれた。そこで攻撃に転じ、船木を倒してチョークスリーパーで仕留めたが、あれは最大のピンチだったと言っても過言ではない。 スリーパーを