彼はこれまでのキャリアのすべてを白いユニフォームを着て過ごしてきた。しかし、常に天使として振る舞ってきたわけではなかった。ホセ・マリア・グティエレス・エルナンデス、通称“グティ”は、天才という言葉の意味をレアル・マドリーでの15シーズンで体現してきた。彼はスペインのフットボール史に残る、ジキルとハイドのような男だろう。偉大でありながら、影もある。 マドリッドのトレホン・デ・アルドスで生まれたグティは、中途半端な男ではない。死ぬほど嫌われるか、最後まで崇拝され続けるか、両極端に振れる選手なのだ。マドリーのカンテラーノは、本物の芸術的プレーによって主役を演じることがある。そういったときは、最近のマドリーの最もスペクタクルな瞬間だった。それと同時に、マドリディスモを苦しめるような気質も持ち合わせた。その輝きは、断続的だった。 グティがマドリーの歴史において、最も白いユニフォームを愛した一人である