青森県八戸市が同市の中心街・六日町の複合ビル「ガーデンテラス」1階に整備している「八戸ブックセンター」が、12月4日にオープンする。自治体が公共サービスとして書店を運営するのは全国的にも珍しく、出版業界の注目を集めつつある。地元書店も運営に協力することにしており、関係者は「本との出合いの場が増え、本そのものへの興味が広がってくれれば」と期待を寄せる。一方で、「利用客が限られ、公共サービスとして公平でない」と、批判的な意見もある。 同センターは市が推進する「本のまち八戸」構想の拠点施設。自然や芸術に関する入門・基本図書や、人生、命といった普遍的テーマの書籍など地元の書店では手にする機会が少ない本を選び、計8千~1万冊を販売する。民間と競合しないよう、新書やコミックなどの売れ筋は置かない。本を勧め合うイベントや書き手をサポートするワークショップなど、さまざまな事業も計画している。 市内に本