【序章1】 バタ子「今日も一日ご苦労様、はい、新しい顔よ」 アンパンマン「ありがとうバタ子さん、でも今日はバイキンマンにも会わなかったし、どこも汚れていないよ」 バタ子「駄目よアンパンマン、今日は暖かかったしあんが悪くなっているかもしれないでしょ」 アンパンマン「でも……」 バタ子「とにかく新しい顔に変えた方がいいわ、私が変えてあげる」 アンパンマン「あ」 バタ子さんは僕の頭を掴んで外すと机の上に置いた。 僕は新しい顔をつけられた自分を見上げた。 彼は不思議そうな表情で僕を一度だけ見た。 そして僕は捨てられた。 【序章2】 次の日 アンパンマン「待てー!バイキンマン」 バイキンマン「出たなアンパンマン!くらえー水鉄砲だー!」 アンパンマン「うわっ!か、顔が濡れて力が出ない……」 バタ子「アンパンマーン!新しい顔よー!」 新しい顔が飛んで来て、僕の体にくっついた。 僕は押し出されるように、先