ECの分野は不況だから伸びる可能性があるが、追い風ではない――「livedoor デパート」などのインターネットショッピングサイトを運営する買う市の平松庚三取締役は話す。従来のような消費者の囲い込みではない新しい施策を打ち、サイトの利用者と出店するテナントの双方にとっての利便性を追求するという買う市の2009年の取り組みについて聞いた。 ITmedia 不景気といわれます。買う市にとっての最近の経済状況をどうとらえていますか。 平松 2008年の暮れから国内の景気が急激に悪化しましたが、ECは煽りを受けることが少なく「不況だから伸びる」という可能性があります。こうした不況下では消費者は、数ある商品の中から一番安いものを探す傾向があります。その場合、ネットの方が商品の比較検討がしやすく、安いものを探しやすいんです。 不況は、ECを伸ばすチャンスといえます。ただし、同時に自分の会社の内部を開拓
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