「竹島の日」の22日、島根県は9回目の記念式典を松江市の県民会館で開催、関係者ら約500人が、竹島が日本固有の領土であるとアピールした。 政府関係者の出席は前年に続き2度目で、亀岡偉民(よしたみ)・内閣府政務官が登壇。他に与野党の国会議員16人も出席した。首脳会談が実現せず、日韓関係が冷え込む中、溝口知事は「竹島問題の解決に向け、より具体的に行動してほしい」と訴えた。 「竹島は歴史的、国際法上、明らかに我が国固有の領土。竹島に寄せる地元の思いを重く受け止める」 亀岡政務官は手にした書面に視線を落とし、硬い表情でそう述べた。 「冷静かつ平和的に問題を解決するため、全力で取り組む」と語る一方、「韓国は重要な隣国。東アジアの平和と安定のため、大局的な観点から日韓関係を発展させたい」とも強調。 式典前には、政務官として初めて県竹島資料室(松江市)も視察。「よく資料が集まっている。ぜひ参考にしたい」