コロナ禍になって以降、ネット炎上が先鋭化している。 しかも、些細な出来事への過剰反応といったケースが続発している。日本においても気に入らない対象を抹殺する「キャンセル・カルチャー」という過激な文化が蔓延し始めており、人心の荒廃が進むコロナ禍の状況も手伝って、この動きは今後加速する恐れが否めない。最近だけでも、ナイキのCM、cakes(ケイクス)のホームレスに関する記事、「マルちゃん正麺」のプロモーション漫画等々――枚挙に暇がない。 ナイキのCMが炎上したワケ ナイキのCM「動かしつづける。自分を。未来を。」は、3人のサッカー少女がアイデンティティや差別などの困難を乗り越えるドラマを主軸にしたものだが、「在日問題」が扱われていたことから「日本人ヘイト」だと怒り狂う人々が現れた。 cakes(ケイクス)では、ホームレスの3年にわたるルポで「異世界性」などの表現にみられる立ち位置が、「人権意識を
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