一般人口における有病率は0.4~1.0%ほどで、有病者数は全世界で約5,000万人いると見られており[4][11]、患者のおよそ80%は発展途上国の国民である[4]。各国の疫学データでは、発症率は人口の1%前後、低中所得国での有病率は0.7~1.4%となっている[4]。 イギリスが発表した資料によれば、年間罹患率は10万人あたり50例、有病率は1000人あたり5-10人とあり、傷病にかかる費用は間接費用も含めて年間20億ポンドと推定されている[12]。 世界保健機関が発表しているこの病気の定義は、『種種の病因によってもたらされる慢性の脳疾患であり、大脳ニューロンの過剰な放電から由来する反復性の発作(てんかん発作、seizure)を主徴とし、それに変異に富んだ臨床ならびに検査所見の表出が伴う』とされている。これは「大脳皮質の過剰な発射ではない」「反復性でない」「脳疾患ではない」「臨床症状が合