ネットワンシステムズ 宮下 徹、奈良 昌紀 サーバー仮想化ソフトは、ネットワークの観点から見ると、仮想マシン、仮想NIC、仮想スイッチの三つのコンポーネントに分けられる。ネットワーク設計に当たっては、これらと、物理NIC、物理スイッチを合わせてトポロジーや冗長構成を考える必要がある。 仮想化環境というテーマからすると意外かもしれないが、このうち仮想ネットワークの設計で最も重要なのは物理NICである。今回は、冗長化を中心とした、仮想化環境のネットワーク設計について解説する。 設計の肝はNICの「チーミング」 ネットワーク設計で重要なのは、可用性と十分な帯域、柔軟性を確保すること。このうち可用性と帯域の確保に役立つのが、複数の物理NICのチーミング*1である。チーミングは複数のNICを一つのNICとして扱えるようにする技術。複数の物理NICへのネットワーク・トラフィックの分散や、物理NICのフ