ブックマーク / blog.tatsuru.com (26)

  • トランプのアメリカ - 内田樹の研究室

    ジョー・バイデンとドナルド・トランプの討論が終わった。双方とも相手を罵り合うという見苦しい展開だったが、口から出まかせの嘘を自信たっぷりにつきまくるトランプを相手にきちんとファクトに基づいて反論することができなかったバイデンの衰えぶりに米国の有権者はショックを受けたようだ。民主党は大統領候補者を替えた方がよいという意見が出て来たが、今から候補者を選定して11月の大統領選に間に合うだろうか。 おそらく世界は二期目のトランプを迎えることになる。彼は「アメリカ・ファースト」を掲げて、前任者の政策のほとんどを覆し、国際秩序の維持には副次的な関心しか示さないだろう。 ただし、「アメリカ・ファースト」はトランプの独創ではない。この言葉を最初に使ったのはチャールズ・リンドバーグ大佐をリーダーに頂いた大戦間期の反戦派の人々である。彼らは欧州の戦争に米国は関与すべきではないと主張した。仮にナチスがヨーロッパ

    confi
    confi 2024/07/14
    週刊金曜日読んでるやつはトランプが勝って親トランプの地域がアメリカから独立するなんて論理的におかしい話を本気で信じとるから都知事選で負けるんだぞ
  • 暴力について - 内田樹の研究室

    文春オンラインに「暴力」についての質問に答えた。いま、ネットで公開されているけれど、そのうち新しい記事に埋もれてしまうだろうから、ここに残しておく。 -ウクライナ戦争、イスラエル・ハマス戦争‥...日々メディアやSNSから凄惨な光景が流れてくる時代を私達は生きています。圧倒的な暴力をまえに、倫理や道徳というものは無力なのでしょうか。 内田「圧倒的な暴力」を前にしたときに私たちがまずなすべきことは「圧倒的な暴力」を「制御可能な暴力」に縮減することです。それは質の転換のことではなく、量の規制のことです。 国際関係論では「危機」を二種類に分別します。danger とriskです。danger は「人知を以ては制御不能の危機」、「黙示録的危機」のことです。それに対してrisk は「コントロール」したり、「マネージ」したり、「ヘッジ」したりすることができる危機のことです。政治外交の要諦は「デインジャ

    confi
    confi 2023/12/05
    つまり世界中で堂々として重んじられてる中国やロシアは何も悪い事してないんですね!
  • 『「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす』書評 - 内田樹の研究室

    『「意識高い系」資主義が民主主義を滅ぼす』(カール・ローズ、庭田よう子訳、東洋経済新報社、2023年)の書評を東洋経済オンラインに寄稿した。 「ウォーク資主義(woke capitalism)」とは聴き慣れない言葉である。書はこの「聴き慣れない言葉」の意味をていねいに教えてくれる。でも、説明されても「ああ、『あのこと』ね」とぽんと膝を打つという人はあまりいないと思う。woke capitalism は日にはまだ存在しないからである。 woke はwake (起こす、目覚めさせる)という他動詞の過去分詞である。「目覚めさせられた」という意味だが、60年代からアフリカアメリカ人の間では「人種的・社会的差別や不公平に対して高い意識を持つこと」という独特の含意を持つようになった。そういう意味で半世紀ほど使われたあとに、意味が逆転した。 意味を逆転させたのは「政治的に反動的な信念を抱く人々

    confi
    confi 2023/05/15
    内田は結局大好きな韓国人から上から目線だとか叩かれてるような旧時代のおっさんだし意識高い系嫌いなんだな
  • アメリカと中国のこれから『月刊日本』ロングインタビュー - 内田樹の研究室

    ― アメリカバイデン大統領と中国の習近平国家主席がそれぞれ新体制をスタートさせ、米中覇権争いは新たな局面に突入しました。 内田 世界のこれからについては三つのシナリオがあります。「アメリカ一人勝ち」と「米中二極論」と「多極化・カオス化」の三つです。ここ数年は「米中二国が覇権を競う」という二極論が支配的でしたけれど、僕は「多極化しつつ、米中の競争ではアメリカ優位」というシナリオが現実的ではないかと思っています。アメリカが抱えている最大の問題は「国民の分断」ですけれど、これについてはアメリカに過去にいくども分断を克服した「成功体験」がある。この点で言えば、危機に対する「レジリエンス」(復元力)は中国よりアメリカのほうが強いように見えます。 アメリカは建国以来「自由」と「平等」という二つの統治原理の葛藤に苦しんできました。自由と平等はもともと相性が悪い。「水と油」の関係です。個人が最大限の自由

    confi
    confi 2022/12/18
    いやなんで日本人に価値観が作られるのかの過程で土着がどうとか反動的なこと言ってるけどバカかこいつ
  • 選挙と公約 - 内田樹の研究室

    これは『週刊金曜日』に6月8日に寄稿したもの。 為政者が明らかに自分たちに不利益をもたらす政策を実施している時に、それにもかかわらず、その為政者を支持する人たちがいる。彼らはいったい何を考えているのだろう。 多くの知識人や言論人はそういう人たちは「情報が不足している」のか「情報が歪められて伝えられている」ので、「啓蒙」努力によって政治的態度を改善することができるというふう考えている。だが、ほんとうにそうなのだろうか。私は最近だんだん懐疑的になってきている。 自分たちを苦しめる政党を支持している人たちは、その事実をたぶん(ぼんやりとではあれ)理解しているのだという気がする。どういう政策が自分たちに利益をもたらし、どういう政策が不利益をもたらすことになるかくらいのことはわかるはずである。外交や安全保障や経済政策については適否の判断が下せないにしても、賃金や税金や社会保障や教育費のことなら自分に

    confi
    confi 2022/06/24
    この人の言ってることが正しいならそもそも選挙しなくていいよね
  • 『撤退論』まえがき - 内田樹の研究室

    今回は「撤退」について僕が信頼を寄せる書き手の方たちに寄稿をお願いして、論集を編みました。寄稿の依頼文を以下に掲げます。それをお読み頂ければ、論集の趣旨はご理解頂けると思います。 みなさん、こんにちは。内田樹です。 晶文社の安藤聡さん経由で、僕からの手紙が届くということは、「ああ、また寄稿依頼なんだな」とみなさんすぐに思われたと思います。ご賢察の通りです。今回は「撤退について」という主題での寄稿依頼です。まずは編集の趣旨についてご説明致します。 先日、奈良県立大学の主催で「撤退学」をめぐるシンポジウムが開催されました。主催者側を代表して、同大の堀田新五郎先生が「今、撤退的知性の必要を問う」という問題提起をされて、それを承けて僕と水野和夫先生が講演をして、それから全体討議がありました。議論の内容について、ここでは詳細にはわたりませんが、日のこれからの「撤退」はどういうものになるのかという問

    confi
    confi 2022/04/19
    なんか空気を吸うように政府は自分たちだけが助かるプランが有るに違いないとか言っててああーそりゃカイジの映画の三作目みたいな設定の映画普通に世に出るなって唖然とした
  • ウクライナ危機と「反抗」 - 内田樹の研究室

    ある農業系の新聞から寄稿依頼があった。ウクライナ危機と料安全保障について書いて欲しいということだったけれど、ぜんぜん違うことを書いてしまった。 ウクライナへのロシア軍の軍事侵攻が始まってから、いろいろな媒体から意見を求められた。こうして農業の新聞からも寄稿依頼がある。これは尋常なことではない。私はもちろんロシアウクライナの専門家でもなんでもない(むろん農業の専門家でもない)。だから、2014年のクリミア併合の時も、それ以後の親露・分離派との東部での紛争の時も、誰も私に意見を求めにこなかった。クリミア併合も東部の分離活動もいずれもプーチンが行った「特殊な軍事的作戦」であり、ウクライナにとっては国難的な危機であったけれども、その当時、私の周りで「ウクライナはこれからどうなるのだろう」ということが話題になるということはなかったし、むろん寄稿依頼もなかった。それが今回はまったく様相が違う。これ

    confi
    confi 2022/03/19
    愛国心が善にも悪にもなるということを認めないでもっと上位のものとかいう分野わからん概念を作り出す辺りビョーキだね。そのくせそれについて物書きとは思えないほど描写が稚拙だし。
  • 台湾海峡の危機 - 内田樹の研究室

    山形新聞に毎月連載しているコラムの4月寄稿分(2021年4月13日) 台湾海峡の緊張が高まっている。4月7日に12機の戦闘機を含む15機の中国機が台湾の防空識別圏に侵入した。米海軍の駆逐艦が台湾海峡を通過したことへの反応と見られる。中国政府は「米国が台湾海峡の平和と安定を危険にさらしている」とコメントし、これを承けて台湾の外交部長(外相)は中国による台湾侵攻の危機が高まっているという米軍の見解を紹介した上で「そうした事態になれば台湾は最後まで戦う」と述べた。台湾海峡の緊張はかなりシリアスなレベルに達してきた。 中国台湾への軍事侵攻はあり得るのか? 米国の外交・軍事専門家の間ではしだいに「あり得る」という意見が増えている。 先月号の『フォーリン・アフェアーズ・レポート』の巻頭論文は中国は2027年までに軍の近代化を終え、台湾をめぐるアメリカとの紛争で「想定できるあらゆるシナリオで中国が支配

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    confi 2021/06/04
    21年にもなってまだ米軍のほうが優位とか信じてるのネット右翼と内田樹ぐらいだぜ。しかも軍事はテクノロジーで人口減を一番カンタンに埋め合わせが出来る部類。
  • 『日本戦後史論』文庫版あとがき - 内田樹の研究室

    白井聡さんとの対談、『日戦後史論』が朝日文庫から文庫化された。その「あとがき」を採録。https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%88%A6%E5%BE%8C%E5%8F%B2%E8%AB%96-%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%86%85%E7%94%B0-%E6%A8%B9/dp/4022620439/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%88%A6%E5%BE%8C%E5%8F%B2%E8%AB%96+%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%87%E5%BA%AB&qid=1609215304&sr=8-1 みなさん

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    confi 2021/01/26
    自分の死ね発言が外部の判断に委ねて是だと考えているってことか
  • 「週刊ポスト」問題について - 内田樹の研究室

    週刊ポスト問題についていくつものメディアから電話で取材を受けた。 どれにも同じことを言っているのだけれど、切り取り方はそれぞれである。 同じことを繰り返すのも面倒なので、ブログに「コメント」を上げておく。 ネット上のテクストはすべてコピーフリーなので、ご自由に切り取って使ってくださって結構である。複製許諾も不要。 『週刊ポスト』9月13日号が「『嫌韓』ではなく『断韓』だ 韓国なんて要らない」というタイトルで韓国批判記事を掲載した。新聞に広告が載ると、直後から厳しい批判の声が上がった。 同誌にリレーコラム連載中の作家の深沢潮さんはご両親が在日韓国人だが、執筆拒否を宣言した。続いて、作家の柳美里さんも韓国籍で日に暮らしているが、「日で暮らす韓国・朝鮮籍の子どもたち、日国籍を有しているが朝鮮半島にルーツを持つ人たちが、この新聞広告を目にして何を感じるか、想像してみなかったのだろうか?」と批

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    confi 2019/09/07
    やめるぐらいならやるなとか名古屋でヘイト展やっぱ金髪に言えよ
  • ル・モンドの記事から - 内田樹の研究室

    「ルモンド」1月6日は慰安婦問題について短いニュースを報じた。 海外ではこの問題は通常はこういう語り口で報じられているのである。 「慰安婦」で日政府はソウルの駐韓大使を召還。 日は釜山領事館前への帝国軍の性奴隷(des esclaves sexuelles de l’armée impériale)を記憶する像の設置に抗議する意向である。 日は1月6日金曜日に釜山の領事館前に12月に日帝国軍の性奴隷(いわゆる「慰安婦」)を記憶する像が設置されたことに抗議して大使を一時的に召還すると発表した。 この問題は日韓関係に長年にわたって毒してきた。韓国人たちの多数はこれを1910年から45年にかけての植民地支配時代に日によって犯された権力濫用と暴力のシンボルと見なしているからである。 歴史家たちの多くは最大で20万人の女性たち(多くは韓国人、その他に中国人、インドネシア人,その他のアジア諸

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    confi 2017/01/09
    常識的に考えれば参拝後に銅像作るなんて無理に決まってるだろ。さすがレイシスト非状態宣言国家のヘイト記事だ。
  • ルモンドの記事から - 内田樹の研究室

    1月11日付けのLe Monde 紙が安倍首相の予算委員会での「パートで月収25万円」発言について、かなりきびしい口調で報道している。経済政策の破綻の理由が政策選択の適否ではなく、政治指導者たちが「国民生活の現実を知らない」ことに由来しているのではないかという疑念を私たちは海外メディアに突きつけられている。 記事はここから。 フランスの指導者はバゲットの値段やメトロの運賃の話を苦手とするが、日の安倍晋三首相は国民の収入についての話が苦手である。1月9日の衆院予算委員会で安倍首相は野党から、2012年の政権復帰以後の実質賃金の低下について質問を受けた。 答弁として、首相は「経済の建て直しと雇用の増大」に言及して、その文脈で「パートタイムでの雇用に従事する人が増え」、それが平均賃金の低下をもたらしたと説明した。 たとえ話として、彼は想像上の「安倍家」を持ち出し、その夫はサラリーマンで月収50

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    confi 2016/01/12
    やってることは麻生がカップ麺の販売価格を知らないというのと同レベルだな。っていうかむしろルモンドにしては優しい記事だよね、
  • 『日本の反知性主義』のまえがき - 内田樹の研究室

    『日の反知性主義』は3月刊行予定。編者として「まえがき」を書いたので、それを掲載しておきます。 どういう趣旨のなのか、その緊急性は何か、それをぜひご理解ください。 編者のまえがき みなさん、こんにちは。内田樹です。 書、『日の反知性主義』は昨年の『街場の憂国会議』に続いて、私がその見識を高く評価する書き手の方々に寄稿を依頼して編んだアンソロジーです。書の企図が何であるかは昨夏に発送した寄稿依頼の書面に明らかにされております。それを再掲して、書編纂の意図を示しておきたいと思います。まずそれをお読みください。 私たちは先に晶文社から『街場の憂国会議』を刊行しました。これは特定秘密保護法の国会審議においてあらわになった立憲政治、民主制の危機について、できるだけ多様な視点からその文脈と意味を考察しようとした試みでした。不肖内田がその編著者を拝命いたしましたが、多くのすぐれた書き手の方に

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    confi 2015/08/21
    これなにが問題って反知性って単語を本来の意味を知ってますよってアピールしつつ間違って意味で公然と使ってることなんだね。
  • 琉球新報主宰「琉球フォーラム」での講演 - 内田樹の研究室

    「憲法と戦争 - 日はどこに向かうのか」 皆さん、こんにちは。ご紹介いただきました内田でございます。 ご紹介の通り、子どもの頃から当に態度の悪い少年でありまして、ご指摘頂きました高校中退というのもさまざまな非行を重ねた末に学校から放逐されたわけでありました。その後もずっと攻撃的で、反抗的な子どもでした。とにかく、エネルギーが有り余っていて自制がきかない。二十歳を超えた頃になると、さすがにこのまま暴走し続けたら、どんな人間になるのか分からないと自分が怖くなってきまして、誰かに頭をしっかり抑えてもらわないとまずいと思うようになりました。武道の師匠を探し始めたのはその頃です。いくつかの武道を渡り歩き、25歳の時に合気道の多田宏先生に出会い、「この方について行けば自分の攻撃性を抑制できる」と確信して、ほっとしました。孫悟空が玄奘(げんじょう)法師に出会って頭に金の輪っかをはめられ、悟空が悪さを

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    confi 2015/08/14
    年をとったな。更に中国の圧力にさらされる新世代に期待してるとは。
  • 東京新聞(7月17日) - 内田樹の研究室

    安保法制強行採決を承けて、東京新聞にインタビュー記事が載りました。転載しておきます。 世界平和を求めるとか、平和憲法を維持するとか、「きれいごと」を言うのはもうやめよう―。そんな不穏な心情が法案成立を目指す安倍政権を支えている。「結局、世界はカネと軍事力だ」と言い放つような虚無的な「リアリスト」の目には立憲主義も三権分立も言論の自由も法の支配も、すべて絵空事に見えるのだろう。 七十年前の敗戦で攻撃的な帝国主義国家日は一夜にして平和国家にさせられた。でも、明治維新以来、琉球処分、朝鮮併合、満洲建国と続いてきた暴力的で攻撃的な国民的メンタリティーはそれくらいのことで消えたわけではない。抑圧されただけである。 表に出すことを禁じられたこの「邪悪な傾向」が七十年間の抑圧の果てに、ついに蓋を吹き飛ばして噴出してきたというのが安倍政権の歴史的意味である。彼らに向かって「あなたがたは間違ったことをして

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    confi 2015/07/19
    熱い中国に対する中傷と北朝鮮に対する過大評価
  • 対米従属を通じて「戦争ができる国」へ。 - 内田樹の研究室

    ある月刊誌のインタビューで安倍政権の進める安保法制についての所見を求められた。 「戦争ができる国」になることが安倍首相にとって「主権国家」と等値されているというところに現政権の倒錯があるということを縷々述べた。 いつもの話ではあるけれど、あまり目に触れる機会のない媒体なので、ここに再録。 ── 「安倍政権は対米従属を深めている」という批判があります。 内田 先日、ある新聞社から安倍政権と日米同盟と村山談話のそれぞれについて、100点満点で点をつけてくれという依頼がありました。私は「日米同盟に関する評点はつけられない」と回答しました。 日米同盟は日政治にとって所与の自然環境にようなものです。私たちはその「枠内」で思考することをつねに強いられている。 「井の中の蛙」に向かって「お前の住んでいる井戸の適否について評点をつけろ」と言われても無理です。「大海」がどんなものだか誰も知らないんですか

    confi
    confi 2015/06/24
    反米をこじらせてネット右翼レベルの暴論を展開してる辺りにこのおっさんの根本的な知性の低さがかいま見える。まだ軍産複合体がどうとか言ってるし。
  • New York Times の記事から。安倍訪米を前に - 内田樹の研究室

    4月20日付け、New York Times の社説「安倍晋三と日歴史」を翻訳した。 訪米と上下院での演説を前にして、NYTは安倍首相に「彼の右翼的同盟者たちとの絶縁」を迫っている。一国の首相に、国益のために彼の政治的支持者たちを見捨てることを要求するというのはかなり踏み込んだ要求である。 官邸がこれを読んでどういう演説草稿を作文をしてくるか、NYTはそれを吟味するつもりなのだろう。 気に掛るのは、二度にわたって「曖昧な形容詞」「わかりにくい表現」を咎めていることである。そこに彼らの苛立ちを感じる。国内メディアなら、何を言っているのかわからない「玉虫色」の答弁はそのままスルーされるだろうが、NYTは首相が「何を言っているのかわからない」のは「ほんとうのことを言うとはげしい批判を引き起こすこと」を内心で思っているからだという推論をしている。 この推論に私も同意する。 安倍首相が「何を言っ

    confi
    confi 2015/04/27
    内田の身体論がどうとか言って持ち上げてた奴らは最近の体たらくについてもっと意見を述べて欲しい
  • Japan Times の記事から「安倍訪米」を前にした内外からのコメント - 内田樹の研究室

    Japan Times が4月11日に安倍首相訪米を前にしての、内外のウオッチャーからの安倍政治への評価を報じた。 予想通り、評価はきわめて手厳しいものである。 けれども、問題はむしろ内外の温度差である。 なぜ、国際的には、同盟国の人々からさえもこれほど評価の低い政治家が国内的には50%近い支持率を誇っていられるのか。私はそれに興味がある。 政策に対する支持率が低いのにもかかわらず、内閣支持率が高いということは、日国民は政策以外の点で安倍晋三を支持しているということになる。 論理的にはそれ以外にない。 では、「政策以外の点」とは何か。 日人が心に思っているけれど、心理的抑圧があって容易には言挙げできないことと言えば、二つのタブーについてしかない。 アメリカと天皇制である。 たぶん日人に安倍がアピールする最大の理由は安倍がこの二つの禁忌に挑んでいるからだと私は思う。 安倍は対米従属のポ

    confi
    confi 2015/04/15
    「いつかどこかでアメリカに対して「うるせえよ。いつまでも親分顔すんじゃね〜よ。あんまり人なめてっと、殺すぞてめえ」と凄んでみたいのである」この人は自制心が働かないぐらい安倍が嫌いみたい
  • Japan Times の記事から「日本の厄介な歴史修正主義者たち」 - 内田樹の研究室

    海外メディアは連日安倍政権の歴史修正主義と国際的孤立について報道している。 ドイツの新聞に対してフランクフルト総領事が「親中国プロパガンダン」と抗議したことが、世界のジャーナリストたちに与えた衝撃を日の外務省も日のメディアも過小評価しているのではないか。 日では「政治的主人たち」(political masters)に外交官もジャーナリストも学者も無批判に屈従しているのが、外から見るとどれほど異様な風景なのか、気づいていないのは日人だけである。 日の厄介な歴史修正主義者たち(Japan Times, 14 April) by Hugh Cortazzi(1980-84 英国駐日大使) 日の右翼政治家たちは海外メディアの報道を意に介さないでいる。彼らが外国人の感情に対する配慮に乏しいのは、外国人を蔑んでいるからである。 右翼政治家たちは日をすべての面で称讃しない外国人、日の歴

    confi
    confi 2015/04/15
    「彼らが外国人の感情に対する配慮に乏しいのは、外国人を蔑んでいるからである。」いきなりむき出しの差別的決めつけでやっぱりアルビオンは屑だと再確認。
  • New York Times AIIBについての記事から - 内田樹の研究室

    4月2日のNew York Times の記事を訳した。 AIIBの意味について、日のメディアは取材も分析も足りないと思う。 AIIBへの不参加が客観的な情勢判断に基づいて「国益に資する」としてなされた決定であるなら、それがひとつの政治的見識であることは私も認める。 けれども、その決定の根拠が「アメリカによく思われること」であるというのなら、それは主権国家のふるまいとは言いがたい。 主権国家はまず自国の国益を配慮する。 韓国台湾もオーストラリアもそうした。日だけがしなかった。というかできなかった。 それはこれまで中国を敵視し、メディアを通じて中国のガバナンスは不安定であり、経済的にも後退局面に入っているという「主観的願望」を垂れ流してきたせいで、現実が見えなくなってきたからである。 中国がアジアにおける日の最大のライバルであるというNYTの評価は客観的には適切なものだと思いたい。

    confi
    confi 2015/04/10
    国民に図らずブラックボックス協議で参加した台湾を賞賛してるとか相変わらず中国愛むき出しのおっさんだな