「シギリアロックのライオンの彫刻」スリランカ, シギリヤ -- Jose Fuste Raga/Corbis
私はニッポン放送の携帯情報サイトで、毎週その週に起こったことを中心にコラムを書いています。今週から、一週間遅れで、その記事を公開しています。世の中の流れが速いので、だいぶずれてしまうこともありますが、ご容赦ください。なお、最新版は携帯電話からニッポン放送のサイトに行ってください(こちらは有料です)。 挙国一致体制となったニッポン 14日の参院本会議で、郵政民営化法案が可決・成立した。通常国会では17票差で否決された法案が、34票の大差での可決となった。ほとんど同じ法案を審議して、結論が180度変わったのは、通常国会で郵政民営化法案に反対した自民党議員22人のうち、19人が賛成票を投じたからだ。2人が離党、亀井郁夫議員が採決前に退場した他は、すべての造反議員が賛成に回ったのだ。 衆議院でも同じだった。自民党で郵政民営化法案に反対し、無所属で復活当選した元自民党議員13人のうち、反対票を投じた
ようやく終わってくれました。内容に満足しているわけではまったくありませんが、正直言ってほっとした気分です。くだらない選挙に国中が振り回され、国費が750億円以上もつぎこまれ、その上どのくらいになるか想像もできない金が各候補者によってつぎこまれ、テレビ番組がつまらなくなっていた時期が終わってくれたことには素直に喜んでいます。 選挙そのものに対する私の第一の感想は、こんなくだらないことに国力を注いでいていいのか、です。 結果はあんなものですが、それにしても内田樹先生がおっしゃっているように「もう終わってしまったことについて後知恵で『私ははじめからこうなると思っていました』と言えばよいのである」という意見にかなり同意しています。 確かに想定されたうちで最悪の結果なのかもしれませんが、こうなる可能性ははじめからあったと思います。それなので、気分は良くないものの比較的淡々と結果を受け入れている私がい
自民を圧勝に導いた小泉純一郎の政治手法衆議院総選挙で歴史的勝利を収めた小泉自民党。小泉首相の政治手法を「ポピュリズム」という言葉で,そして民主党の敗因を「ナロードニキ」という言葉で,それぞれ考えてみました。 (2005.09.12) 小泉自民党が296議席獲得という歴史的圧勝を手に入れました。自民党圧勝の要因、やはり第一は小泉首相のカリスマ性によるところが大きいのでしょう。そんな「小泉流ポピュリズム」に迫ってみました。 1ページ目 【戦後日本最高のポピュリスト、その名は「小泉純一郎」?】 2ページ目 【表向きはポピュリズム、そして背景には巧みな「小泉流マキャベリズム」】 3ページ目 【「インテリ主義」に陥った?民主党は日本版ナロードニキだったか】 【戦後日本最高のポピュリスト?小泉純一郎】 「ポピュリスト」とは? ポピュリズムという言葉。お聞きになったことはあるでしょうか。 人民主義とも訳
民主党の敗因としては色々あるだろうけど、まず、(8月16日の日記で既に書いているけど)直接民主主義VS間接民主主義の対決ということがあるんだと思う。 「郵政民営化、是か非か?あなたが決めることです」という国民投票に近いものだと主役は有権者だが、民主党の「私たちに政権を任せてください。きっと年金の問題も郵政の問題もうまくやってみせます」だと、主役は政党とか政治家であって有権者は二次的な役割しか果たさない。 直接民主主義と間接民主主義をくらべたら、圧倒的に有権者が直接に政策をえらぶ前者の方が、とにかく快感がある。 当初から小泉首相が、「郵政民営化の信任投票」といった時に、「こりゃまずいな」と思っていた。「有権者のあなたが決めてください」と言われた方が、有権者は信頼されてると感じるし、一票で動く実感を与えられる。「我々(民主党)に任せてください」と言われても、今まで政治家には散々騙されてきている
2005年09月13日 小泉純一郎に目をつけたわけ:先入観なく政治をウォッチすること。 カテゴリ:カテゴリ未分類 えー、掲示板の質問に答えてたら 長くなってしまったので エントリーにします。(苦笑) >「何故、そんなに前から小泉をチェックしていたのか?」 >ということです。 > 個人的に小泉を知ったのは、昔の自民党総裁選で、 >「変なことを叫んで、立候補にも苦労している泡沫総裁候補がいる」 >というのがきっかけでしたし、一般層に知られることになったのも それくらいだと思いますので、かみぽこさんが目を付けたのには、 よほどの理由があるのではないかと思いまして。 ☆うん。小泉郵政相に目をつけた人間としては、 首相になってからの小泉をウォッチしてるなんていう人に 負けるわけがないと思ってます。 時々そういう人がここに来ていろいろ言いますが、 何を言っとんだと。(苦笑) しかし、それは別に高尚な理
五年ほど前、本屋の中をウロウロしていたら、渡部昇一がハイエクについて書いた新刊本があって、パラパラとページを捲った記憶がある。ちょうど小室直樹とか副島隆彦とかが資本主義のキリスト教原理主義的本源性について説教している頃で、弱肉強食こそが資本主義の本質で、勝ち組と負け組に分かれるのが資本主義では当然なのに、戦後の日本人は資本主義を誤解していたのだなどと偉そうに愚論を垂れていた。小室直樹や副島隆彦の話は、資本主義の歴史的発生から新自由主義を弁証するプリミティブな議論だったが、ウェーバーや大塚久雄を一度も読んだことのないサラリーマン向けの三流ビジネス本の商品の趣があった。新自由主義が世の中の支配的思想の地位を占めたことを宣伝する低俗教化本であり、これからは日本も新自由主義の経済政策で舵取りしますから、皆さんは負け組となって低所得と低福祉の耐乏生活をしてもらいますという宣告の本だった。渡辺昇一のハ
今の自民党の党内騒動を見ていると、非常に硬直化した企業の陥りがちなパターンそのものを見ているような気がする。たとえば、前経営陣が大規模な粉飾決算をして破綻に追い込まれた今話題の化粧品、繊維、食品業を抱えていたあの会社。「文句ある奴はどこまでも左遷しまくってやる」とそのまた前の「天皇」と呼ばれた経営者がやっていたことをそのまま振り回していた。これまた上場廃止になったあの鉄道会社の前経営者もしかりである。公共サービスを提供しているある民間会社ではまさに社長は「天皇」と呼ばれていた。オーナーでもなんでもないのに正に君臨していた。 こういう企業で共通に見られることに周囲にいるどの人よりもその「天皇」が優先する扱いをし続けるという傾向がある。しまいには自社のビルに入っていく時にお人払いがあり、エレベーターが既に確保されており、ご一行様以外は近寄れない。つまり、自社の社員が偶然乗り合わせるということが
2005年08月13日 郵政民営化:小泉「刺客」「踏み絵」戦略は民主的である。 カテゴリ:カテゴリ未分類 さて、「かみぽこ政治学」です。 ここはかきいれ時だから 気合を入れていかないとね。(苦笑) うひょひょ。。。 しかし嫌いな小泉さんを 評価しなければならないのは、 はなはだ腹立たしいが、 当たり前の話だけど 「好き嫌い」と「評価するしない」は 全く関係がないものだからね。 すごいことになってますな、 小泉さん。(笑) 「郵政民営化に賛成の人しか 公認しないですから。」 反対派が郵政民営化法案否決に 歓喜したほとんど直後に、 「小林興起の選挙区に小池百合子擁立」 と衝撃の発表。 小池さんは記者会見で 「小林さんには以前、 『あまり環境、環境と言っていたら 経済は悪くなる』 と言われましたね」 とやってしまった。 記者会見でいきなり聞かれて 『環境』という アンタッチャブルなキーワードを
昨日は郵政民営化について半分くらい考えてみたが、続きを書く前に総選挙の話題がどんどん出てきてしまいました。 今回の総選挙が今までと違うのは、本格的なブログ時代が到来してからはじめての大規模選挙という点です。(参照:ITmediaニュース:ブログが見た「否決・解散・総選挙」) つまり、選挙の行方を20代から40代のネットワーカー(ほぼ全員だろう。この年齢でネットを全くやっていないということはありえない)が注視し、情報を共有して意見を交換しているわけです。今回の選挙は、郵政民営化を推進する小泉首相と反対派議員の戦いにもなっています。が、この戦い、小泉首相側が勝つでしょう。 反対派の選挙区には、特に人気議員、小泉首相の有力な手駒が送り込まれたようです。すなわち、小林には小池、亀井には竹中といった具合です。何かを思い出しませんか。 そうです。これはまさに少年ジャンプの手法です。主人公とその仲間が、
2005.8.10 2005年森田実政治日誌[230] 郵政民営化はウォール街のためか――米国から9.11総選挙の意味についてのメッセージ 「人間は従順な動物である。どんなことにも馴れてしまう存在である」(ドストエフスキー) [小泉政権と自民党多数派は米ブッシュ政権の傀儡政権であることに馴れてしまった。小泉政権の閣僚と中央官庁の指導層、大新聞社の幹部と記者、テレビ局のキャスターとコメンテーター、経団連・同友会などの財界指導者など、東京の政官財の指導者は独立国の指導者としてのプライドを捨ててしまい、米国ブッシュ政権に従属することに馴れてしまった。彼らは日本を米国の植民地にしようとしている] 米国通の友人H氏から、『ウォールストリート・ジャーナル』2005年8月8日号のインターネット版記事の一部が送られてきた。 『ウォールストリート・ジャーナル』は「郵政民営化法案は廃案となったが、これ
目が覚めて眠れないので小泉の先日の(空虚な)演説をリンクしているサイトを回っていた。 演説に感動したと言うエントリーが多くてびっくりした。この「空気」の醸成のされ方を見ていると、日本が勝つ見込みのない戦争をもう一回しても全然おかしくないと思った。 しかし、クールに考察しているブログを発見して、ちょっと安心。 この種の世間の雰囲気から一歩距離を置いた、自分の頭で考えて書いたと思われるエントリーは非常に貴重である。すごく感心してしまった。(私もこんなエントリーがいつの日か書ければと夢見ている。) http://d.hatena.ne.jp/amai_oyatsu/20050809 私はそもそも「構造改革」とやらが何で必要なのか分からない。私の不勉強のせいかもしれないが、日本の長期不況が構造が悪いからなのかどうかについてちゃんと考察した記述を私は見たことがないのだ。見たことがあるのは「アメリカと
注目URLから: http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/200508091144.html まずいえるのは、政治のことだから多様な視点、多様な立場が絡むんで難しいということですね。この文章を見ると、ターゲットが郵政というか特定郵便局なのは、結局小泉さんたちにとってのリスクの低さからで優先してるからってことですね。ここは比較的電子化も進んでいるから確かにやりやすいと思います。 それでも、大蔵官僚−予算−天下りっていう構造のほうを先にやるべきだと思いますよ。そもそも内的赤字の原因は官僚が高価すぎだからで、そうなるのは官僚の権力の強さがバランスを崩しているからです。これが問題の大本だと思ってます。 これを打破するには、まずは国会の力を正常化すべきです。そういう視点からすると、いまの行政主導のやり方は正直いただけません。今回の騒動で、議会としての力が弱くなってるのは
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