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literatureに関するconsigliereのブックマーク (594)

  • 「風立ちぬ」、樋口一葉、そしてUber運転手ー『感染症と経営:戦前日本企業は「死の影」といかに向き合ったか』へのイントロダクション

    東京大学教授 清水 剛 著者は、昨年、サイトに3回にわたって「感染症と『死』、そして企業経営」(第1回、第2回、第3回)を寄稿させていただいた。今回、それぞれの論稿に大幅に加筆・修正を行い、さらに新しい章を加えて、『感染症と経営:戦前日企業は「死の影」といかに向き合ったか』(以下、『感染症と経営』)として出版した。編集を担当してくださった土生健人さんおよび中央経済社の関係の皆様には改めて深く御礼を申し上げたい。 このの刊行にあたって、紙幅の都合でに掲載できなかったことや、執筆後に考えていたことを書きとめて、こので一体何を言おうとしているのかについて紹介させていただくことになった。言ってしまえば『感染症と経営』へのイントロダクションということになるだろうか。『感染症と経営』と併せてお読みいただければ幸いである。 感染症と「死」、そして企業経営―戦前の日社会から「コロナ後」を考える

    「風立ちぬ」、樋口一葉、そしてUber運転手ー『感染症と経営:戦前日本企業は「死の影」といかに向き合ったか』へのイントロダクション
  • 「古典に参加せよ」 渡部泰明教授退職記念インタビュー - 東大新聞オンライン

    東大での教員生活を終える今、自身の研究生活や多彩な活動を振り返りつつ、思いの丈を語ってもらう退職教員インタビュー。今回は、和歌がなぜ時代を超えて持続したのかという問題意識を核としてさまざまな研究成果を残すとともに、古典教育にも精力的に取り組んできた渡部泰明教授(東大大学院人文社会系研究科)に、和歌の質や古典教育の意義などについて幅広く話を聞いた。 (取材・山﨑聖乃) 渡部泰明(わたなべ・やすあき)教授(東京大学大学院人文社会系研究科)84年東大大学院人文科学研究科(当時)博士課程退学。博士(文学)。上智大学助教授、東大大学院人文社会系研究科助教授などを経て、06年より現職。 中世和歌史の動態を解明 ――最大の研究成果は 2017年に『中世和歌史論――様式と方法』で、念願であった中世和歌の歴史を自分なりの観点からまとめることができました。角川源義賞をいただいたこともあり自身の最大の研究にお

    「古典に参加せよ」 渡部泰明教授退職記念インタビュー - 東大新聞オンライン
  • 凸版印刷、「盛安本源氏物語絵巻『夕顔の死』」の里帰りを実現

    凸版印刷、「盛安源氏物語絵巻『夕顔の死』」の里帰りを実現2019年にフランスで発見された「盛安源氏物語絵巻『夕顔の死』」の里帰りを記念して、3月21日(日)にシンポジウムを開催。100名限定で先行公開 凸版印刷株式会社(社:東京都千代田区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、文化庁と、独立行政法人日芸術文化振興会が主催する「日博」に採択されたプログラム「日文学展 -文学とメディアの千年譚-」を推進しています。 このたび、プログラムの一環として、2019年にフランスで発見された「盛安源氏物語絵巻『夕顔の死』」のはじめての里帰りを実現させました。これを記念して、「源氏物語絵巻『夕顔の死』里帰り記念シンポジウム」を2021年3月21日(日)に開催します。同時に100名限定で「盛安源氏物語絵巻『夕顔の死』」をシンポジウム内で先行公開します。なお、今年4月より印刷博物館

    凸版印刷、「盛安本源氏物語絵巻『夕顔の死』」の里帰りを実現
  • 【追記あり】江戸川乱歩の『人間椅子』を体験できる企画展が誕生! さいたま文学館に体験の感想や見どころを聞いた

    【追記】新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から延期されていた『人間椅子』体験会について、さいたま文学館より開催決定のアナウンスが行われました。開催日は2022年1月30日、2月26日。参加には事前の電話申し込みが必要です。(11月27日 11時5分) 江戸川乱歩の『人間椅子』を実際に体験できる催しが、Twitter上で話題になっています。この催しは、さいたま文学館の企画展「没後55年記念 江戸川乱歩と猟奇耽異(Curiosity Hunting)」の一環として行われるもの。企画展では、主題となっている乱歩はもちろん、「猟奇耽異(りょうきたんい)」という軸から芥川龍之介や谷崎潤一郎、佐藤春夫などにゆかりの品も紹介されます。 こちらが今回使われる人間椅子です(画像提供:さいたま文学館) 江戸川乱歩の『人間椅子』は、著名な作家の元に謎の手紙が届く、という内容のスリラー小説です。その手紙には、

    【追記あり】江戸川乱歩の『人間椅子』を体験できる企画展が誕生! さいたま文学館に体験の感想や見どころを聞いた
  • 「好きな人と結婚できないと落ち込んでいたら結婚相手がその好きな人だった」という内容の古典短編を探しています→情報が多数寄せられる

    セイングウェイ@6.0済 @sdks1917 古典と言えば校内模試で出た話がめちゃくちゃ性癖ドンピシャだったんだけど何も思い出せないんだよな……わーめっちゃSUKI……ってなりながら問題解いた記憶しかない……タイトル控えておけばよかった…… 2021-02-28 09:44:17 さえ @sae_chocolat お客様のなかで古典に詳しい方はいらっしゃいませんかー!? 「好いた相手と結婚できないと思って落ち込んでたら結婚相手が好きな人でしたとかそういう話だったような……」を姉妹で探しております! 全然覚えてないそうですが恐らく平安時代ごろの話で短編ではないか?ということです!! twitter.com/sdks1917/statu… 2021-02-28 10:14:43

    「好きな人と結婚できないと落ち込んでいたら結婚相手がその好きな人だった」という内容の古典短編を探しています→情報が多数寄せられる
  • Kyoto University Research Information Repository: [研究論文] 中島敦「文字禍」の年代設定過程解明

    consigliere
    consigliere 2021/02/28
    「中島敦「文字禍」の年代設定過程解明」
  • 大学倶楽部・フェリス女学院大:文学部日本語日本文学科が『フェリス百人一首』刊行 | 毎日新聞

    フェリス女学院大学文学部日語日文学科は、同学科の学生と教員が選歌から執筆まで行った「フェリス百人一首」(花鳥社)を2月25日に出版した。 「フェリス百人一首」は、2020年の学院創立150周年記念事業の一環として出版。「日の和歌・短歌の魅力を現代に、そして未来へと伝えたい」という強い願いから企画された。 同学科の学生や教員から好きな和歌・短歌を公募し、百首を選ぶ「和歌所(わかどころ)」を設置し、新しい時代にマッチした珠玉の名歌百首を選んだ。 和歌・短歌の世界をビジュアルで表現したらどうなるのか、和歌・短歌とイラストのコラボレーションを企画し、「絵所(えどころ)」を設置、絵を得意とする学生にイラストを依頼し、表紙のほか、各所に学生作のイラストを配置した。 学科教員9人と学生3人の執筆者たちが、百首全てに解説を施し、重要な事項をコラムとして多数掲載し、和歌・短歌の解説書、入門書としても魅

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  • 必読書コピペにマジレスしてみる・海外文学編(1)

    方針読んだ感想を思いついたままに、友達にだべるみたいに書く高校卒業後に読んだも含める読んだ人が「面白そう」と思ってくれたらうれしい文学はいいぞ古典はいいぞ時間の無駄なんかじゃないぞ、最高のエンタメだ元増田anond:20210210225201ホメロス『オデュッセイア』「イリアス」は捕虜の奴隷女の配分をめぐった交渉がこじれた結果、勇者が拗ねて戦場に出ず、味方がどんどん死ぬところからスタートするので、昨今の倫理観からは問題があり、神話初心者にはこっちをお勧めしたい。「オデュッセイア」も家で待っているを忘れてよその女のところで数年過ごすが、まあ魔法をかけられていたということでこっちのほうがマシだ。舞台もあちこち移動するから飽きないし。 ユニークなのは、劇中劇的にオデュッセウスが時間をさかのぼって事件の進展を語る箇所があることで、ホメロスの時代にはすでに出来事が起きた通りに語る手法が飽きら

    必読書コピペにマジレスしてみる・海外文学編(1)
    consigliere
    consigliere 2021/02/12
    「はっきり覚えているのが王梵志の「我昔未生時」(中略)他にいいな、と思ったのは杜甫の厭戦歌「兵車行」」(唐詩選)。おそらく増田氏は『中国名詩選(中)』(岩波文庫)と勘違いしている。
  • 『古今著聞集』の電子テキストを公開しました : やた管ブログ

    『古今著聞集』の電子テキストを公開しました。いつもどおり、翻刻部分はパブリックドメインで、校訂文部分はクリエイティブ・コモンズライセンス 表示 - 継承(CC BY-SA 4.0)で公開します。 宮内庁書陵部『古今著聞集』 トップページに2015年1月10日入力開始となっていますが、漢文があったり宣命書きがあったりで面倒くさくなり、すぐに挫折してほっぽってあったのを再開したのが去年の1月19日です(『古今著聞集』リスタートしました:2020年01月19日参照)。『『今昔物語集』に次ぐ大きな説話集ですから二年はかかると予想していましたが、コロナによる長い休みのおかげで一年ちょいで終わることができました。 今回は誤写と判読に悩まされました。底の宮内庁書陵部は日古典文学大系(岩波書店)の底でもあるのですが、とても誤写が多く、その上文字の判読が難しいものが多かったのです。判読の難しさに

    『古今著聞集』の電子テキストを公開しました : やた管ブログ
  • 東アジア文化講座(全4巻)★染谷智幸、金文京、小峯和明、ハルオ・シラネ編 特設サイト

    文学通信|多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出す出版社 日語・日文学の研究書を中心に、人文学書全般を刊行する出版社、文学通信のブログ。 文学だけにこだわらず周辺領域も含め、意欲的に刊行していきます。 出版活動と同様に、webでも積極的に活動することで、多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出していきたいと思います。 〒113-0022 東京都文京区千駄木2-31-3 サンウッド文京千駄木フラッツ1階101 電話03-5939-9027 FAX03-5939-9094 info@bungaku-report.com インボイス登録番号:T4011501023591 Tweet Share on Tumblr 前近代の東アジアの交流を学び、今に活かす! 東アジアの文化と文学の交流を学ぶシリーズ ★シリーズ特長★ ○各巻のテーマは 1巻「往還・海域・島嶼・交易・聖地」 2巻「

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  • 削除から考える文芸時評の倫理

    月評の文章が削除される 今年から文藝春秋の文芸誌『文學界』で「新人小説月評」を担当している。純文学世界に精通してない方に少しシステムを説明しておくと、『文學界』編集部がセレクトした新人、具体的には芥川賞をまだとっていない純文学作家の小説を、いいとか悪いとか、評していくという仕事だ。文芸時評自体は、前年に週刊紙『読書人』で一年間担当していたこともあって個人的には去年の勢いのままつづいている感もあるが、原稿料や編集者の姿勢といったこまごました違いがそこそこ興味深い。 さて、そんな月評だが、2月5日発売の『文學界』3月号の拙文の末尾「岸政彦『大阪の西は全部海』(新潮)に関しては、そういうのは川上未映子に任せておけばいいでしょ、と思った。」(p.307)が編集部によって削除されるという事件が発生した。 以下、誌と削除される前のゲラ状態の末尾部分を添付しておく(左:誌、右:最終ゲラ)。 検閲とは

    削除から考える文芸時評の倫理
    consigliere
    consigliere 2021/02/09
    |ω・`) ……
  • コロナ禍はフィクションを二重にするのだろうか、という話(追記)

    趣味小説を書いているのだが、現代を舞台にした物語で日常を描いているときに、えーと…と一瞬悩んでしまうことがあって、それはコロナ禍をどう扱うかということだ。正確に言うと、コロナウィルスの影響で変わった日常の風景をどう描写するか、ということ。 例えばキャラクター同士がどこかで会をする場面を描こうとするとき、実情に即して描写しようとすると、それが2020年以降の現代である限り、何かを口にするときはマスクを外す、さらに、衛生に慎重な人物ならばその都度マスクをつけ直す、というのがリアルな風景になる。 特に、「単なる普通の飲み会」ってのやつは、もう描くのが難しそうだな、と思う。現代を舞台にしている限り、複数人が集まって(5人以上? ですか?)、呑気に酒を飲んでべて…というのは、リアルでは、もはや当たり前に許される風景ではなくなってしまった。 飲み会の様子を何も考えずに書くと、自動的に、意識の低い

    コロナ禍はフィクションを二重にするのだろうか、という話(追記)
  • The Periodic Table of Science Fiction

    Time agents like to rendezvous at famous disasters. It goes with the personality. They don't trust you to remember the date otherwise. Which was why I met Ivan at Lakehurst Naval Air Base, on the day the Hindenburg was due to burst into flame. We were in the CO's office—don't think that wasn't hard to arrange—when he gave his report. "Herr Eidenbenz wouldn't listen to reason. So I left my briefcas

    consigliere
    consigliere 2021/01/04
    おもしろそう!一日一話ずつ読んでいくか。四か月近くかかる計算。
  • ネット文学の網にかかった中国の若者たち――その巨大な収益モデルを探る

    《この記事は約 10 分で読めます(1分で600字計算)》 北京大学・馬場公彦氏による中国の出版事情レポート、今回は「網絡文学」と呼ばれるネット文学の事情について。日とは桁違いに巨大な市場が広がっているようです。 拡大する巨大ネット文学市場 ここ数年、インターネットと携帯電話の普及に伴って、中国でネット文学(網絡文学)にはまる20代の若者が急速に増えている。ユーザー数は2019年度で4億5500万人、ネット文学の創作者も1755万人に達する。ユーザーは特定の作者・作品の熱狂的なファンになり、物心両面で支援をし、熱烈なコメントを寄せる。作者は感謝を表してファンを囲い込み、ファンの期待に応える作品を次々と発表する。この好循環のスパイラルが、ますます市場規模を拡大させている[1]。 ネット文学を運営する数社のサイトに、作家が自由に作品を発表する。それを多くのファンが閲読する。運営する企業は人気

    ネット文学の網にかかった中国の若者たち――その巨大な収益モデルを探る
    consigliere
    consigliere 2020/12/19
    オレのところの一年生の留学生、こういうのをやっていると言っていた!
  • 『一篇の詩に出会った話』を巡る旅〈はじめに〉|pippoem

    市井の詩伝道師です。 「『一篇の詩に出会った話』を巡る旅」記事は他サイトに引っ越しました(各記事参照)。

    『一篇の詩に出会った話』を巡る旅〈はじめに〉|pippoem
  • 「仲間になるか迫られてBANが怖いから断ったら猫にされてそれから人間に戻れなくなった」まで2000年以上かかってしまった話

    俺の思い出で、高校数学で組み合わせを学んだとき「やべえ!」と思ったことがあって、俳句のことなんだけど、あんなもん5・7・5の合計17文字しかないんだから、やべえ、俳句、そろそろ文字使い切っちゃうよ!と思ったことがあった。 冷静になって考えてみれば、ひらがな46文字の17乗(だよな…?)だから、ものすごい数になるわけで心配は要らなかったのだが、あのときは勝手に俳句の行く末を案じてマジで驚愕した。 なんにせよ、文字数が有限ならその組み合わせも有限なので、その後、ボルヘスの『バベルの図書館』を読んだときも(クソバカでかい架空の図書館が登場する幻想小説で、有限のページ数におけるあらゆる文字列の組み合わせからなる全てのパターンのがそこに収められている、という設定)、そうか、言葉の組み合わせってのは有限なんだ…と不思議な感じがした。 話は飛んで、先日のこと。 「GTAオンラインの現状がやばすぎて草」

    「仲間になるか迫られてBANが怖いから断ったら猫にされてそれから人間に戻れなくなった」まで2000年以上かかってしまった話
  • 阿部秋生『完本源氏物語』の今日的位置

    このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。 今日、最も広範に流布する『源氏物語』の文は、阿部秋生先生(1910-1999)が中心となって校訂した、小学館の『全集』(1970-1976)『完訳』(1983)『新編全集』(1994-1998)である。うち、『完訳』からは鈴木日出男先生(1938-2013)が加わり、文も一部底を差し替え、注釈・現代語訳も一新され、特に後者はこなれた訳文となっていることは、すでに論攷もあるところだ。 最初の『全集』は昭和40年代の秋山、今井源衛(1918-2003)門下の院生たちが注釈と現代語訳の下原稿を作り、秋山先生が最終稿を作ったと側聞する。現代語訳の下原稿を作成した研究者に直接お聞きした話もあるが、今は記

  • 定家本「若紫」巻出現以後の研究動向覚書

    このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。 特集「文献学をとらえ直す」「日文学」2020年7月で気になる記述があったので私見を記す。曰く、 今回の特集からは、池田亀鑑が提唱した原復元を目指す「文献学」の限界が確認されました。(和田)「後記」 いうまでもなく、「池田亀鑑が提唱した原復元を目指す「文献学」の限界」についてである。特集担当の和田琢磨氏には誤解があるようだが、「祖」は「編著された当時のテキスト.原,元ともいう」『図書館情報学用語事典』であるから、『源氏物語』の場合、紫式部草稿と監督浄書の二種が祖で、ともに現存しない。また青表紙の共通祖先(宗)は四半定家のこと。六半文は継承されていないので、『源氏物語』が遡

    定家本「若紫」巻出現以後の研究動向覚書
  • 第40回日本SF大賞を受賞した《天冥の標》が2巻まで無料公開されているから全力でオススメする。 - 基本読書

    天冥の標Ⅰ メニー・メニー・シープ(上) 作者:小川 一水発売日: 2013/01/25メディア: Kindle版2020年、第40回の日SF大賞(日SF賞。小説以外の媒体も対象)を小川一水《天冥の標》と酉島伝法『宿借りの星』が受賞した(対象期間は2019年)。どちらも別の角度から現代日SFの豊穣さを示す作品なのだけれども、今この《天冥の標》全10巻のうち、第2巻までが05/06まで各電子書籍サイトで無料になっている。 期間限定の無料でその後読めなくなるケースではなく、一度落としたらその後ずっと読めるはずなので、ぜひすぐには読まなくとも手に入れておいてもらいたい。SFというのは、小説というのは、ここまでのことを描くことができるのか、と打ち震えるような作品だ。全10巻とはいうものの、1巻は上・下巻。6巻は3分冊されているなどして、計17巻の大長篇である。その巻の中にはパンデミックSF

    第40回日本SF大賞を受賞した《天冥の標》が2巻まで無料公開されているから全力でオススメする。 - 基本読書
  • 「国文学」の批判的考察: 忘却散人ブログ

    わすれもの、うせものがたえない毎日を送る忘却散人(飯倉洋一)のブログです。2008年3月スタート。日近世文学。 軽い読み物として、推敲もなしに書いていますので、学術論文などへの引用はお控えください(どうしてもという場合は、事前にコメント欄にでもご連絡下さい)。エッセイなどでの引用やSNSなどでのリンクはご自由にどうぞ。 『「国文学」の批判的考察』というタイトルのが出た。文学通信。2020年3月。空井伸一氏の論文集で、副題は「江戸のテキストから古典を考え直す」というものである。いただいて1ヶ月以上たってしまったが(もっともっと紹介が遅れているがたくさんあるが)、このはコメントをさぼりつづけている訳にはいかない理由がある。 なにせ、著者の批判の矛先は、この私に向かっているからなのだ(がーん)。もちろん私だけではないが、かーなり私が狙われている。正面から批判される対象になるとは、研究者冥