三田市のイベントで披露された郷土芸能「御殿踊り」。存続危機とされている=2019年9月、三田市天神1(三田市文化協会提供) 兵庫県内で伝統的に続く祭りや地域に根付いた行事4465件のうち、453件がすでに廃絶し、205件が存続危機の状態であることが県教育委員会の調査で分かった。存続状況を把握できないものも3割を超える。担い手の高齢化と生活様式の変化が主な要因だが、県教委は消えゆく伝統文化を守ろうと、従来の指定制度に加えて本年度中に登録制度を創設し、財政支援の対象を広げる。(斉藤絵美) 調査は2017~19年度、県内市町の協力を得て実施した。存続状況を、盛ん▽ほぼ順調▽存続危機▽廃絶-の4段階に分けたところ、349件が「盛ん」、1813件が「ほぼ順調」だった。状況が分からないものも1645件に上った。 豊岡市竹野町小丸地区で古くから続く「どんど」(縁起物などを焼く火祭り)は、「存続危機」と判