自動車や電機部品などで利用する再生アルミニウム(写真2)。その製造・販売を手がける大紀アルミニウム工業所が、アジア地域の生産拠点用の基幹系システム導入を進めている。パッケージソフトとスクラッチ開発のアプリケーションを組み合わせて「アジア標準システム」を構成し、インドネシアやタイの工場に展開しているのが特徴だ。 わずか4カ月で基幹系システムを導入 アジア標準システムのうち、業務を標準化しやすい会計や販売管理、購買管理には、東洋ビジネスエンジニアリングのERP(統合基幹業務システム)パッケージ「A.S.I.A」を採用した。A.S.I.Aは英語やタイ語などの言語や、複数の通貨単位に対応。加えて、日系企業のアジア拠点での利用実績が多い点を評価した。 一方、独自のノウハウを搭載した生産管理や在庫管理には、日本でスクラッチ開発して国内工場で使っているアプリケーションを多言語化したものを使う(図3)。