ウィザードリィ,というか隣り合わせの灰と青春が好きだった彼と接点があったのは不思議なのだけど,そういう表面的なとこは友達となるのにあまり関係ないんだろう.ベルセルク,ねこぢるうどんにも僕はついてゆけなかった.そして彼はブラックロッドに心酔していた.僕は彼の好みから勝手に想像していて,外連味のある,極端な志向の,ちょっとおかしいような,乱暴そうな,つまり男子の好きそうな話は嫌いだったから読まなかった.まぁ,これについては雨宮慶太の絵も5割くらい悪い. 表面において全く趣味の違う彼が僕と僕のセッションのことを慕ってくれたのはとても光栄だった. 彼は僕らとMさんが集う場を築き,Mさんのファンページを作り,僕らのささやかな数年間を支えた男だった.ご存命であればあのまま大作家になっておられたであろうMさんもきっとこの小説が好きだったのだろうな,といまさらにして思う.どこか似ているよ. 周りに望月三起