企業・組織の業務において、パソコンはもはや必要不可欠と言える存在となっている。しかし、さまざまな要因でパソコンのライフサイクルは速まっており、その廃棄に頭を悩ませている企業・組織も少なくないだろう。この記事では、パソコンの安全な廃棄方法について暗号化消去を含め、複数の方法を解説していく。 悪用の恐れがある企業・組織の廃棄パソコン 昨今、サイバー攻撃者はあらゆる方法を用いて、企業・組織のデータの窃取を目論んでいる。これらデータを盗み出すことで、そのデータを悪用してさらなる犯罪につなげる、あるいはデータ自身を人質として身代金を要求するといった手口は多くのユーザーにも知られるとおりだ。 こうしたデータの窃取における手口は、一般的にイメージしやすい、社内ネットワークに侵入してデータを盗み出すというものだけにとどまらない。過去には、廃棄されたパソコンやストレージなどから機密情報のデータが見つけ出され