ランサムウェア激化に伴い、関連会社を含めたサプライチェーンのセキュリティ確保は急務となっている。しかし日本企業にはこれを阻む幾つかのハードルがある。それは一体何か。 ランサムウェアをはじめとしたサイバー脅威が激化する今、自社だけでなく子会社や取引先を含めたサードパーティー(サプライチェーン)のセキュリティ確保は喫緊の課題となっている。例えば、2022年3月に発生したトヨタ自動車の取引先である小島プレス工業のランサムウェア被害は記憶に新しい。トヨタ自動車はこの影響を受けて国内全14工場28ラインを丸一日停止した。 ただ、こうしたサードパーティーを狙ったサイバー攻撃の詳細は報道ではなかなかその実態が見えてこない。具体的にはどのような業界や脆弱(ぜいじゃく)性が狙われているのだろうか。 SecurityScorecardの日本法人で代表取締役社長を務める藤本 大氏が同社が公開したグローバル調査レ