なぜモダニズム建築は壊されてしまうのか。専門家・松隈洋が語る、いま私たちに問われていること丹下健三による代表作のひとつ、旧香川県立体育館(通称「船の体育館」)の解体が進んでいる。なぜこのようなモダニズム建築は壊されてしまうケースが相次ぐのか。その背景と、モダニズム建築を守るために必要なことを近代建築史の専門家である神奈川大学教授・松隈洋と考える。 聞き手・構成=東留伽・橋爪勇介(編集部)
なぜモダニズム建築は壊されてしまうのか。専門家・松隈洋が語る、いま私たちに問われていること丹下健三による代表作のひとつ、旧香川県立体育館(通称「船の体育館」)の解体が進んでいる。なぜこのようなモダニズム建築は壊されてしまうケースが相次ぐのか。その背景と、モダニズム建築を守るために必要なことを近代建築史の専門家である神奈川大学教授・松隈洋と考える。 聞き手・構成=東留伽・橋爪勇介(編集部)
東京藝術大学がゲーム専攻を新設。ゲーム分野の教育研究を開拓東京藝術大学が、大学院映像研究科修士課程の新たな専攻として来年4月に「ゲーム・インタラクティブアート専攻」を新設する。 東京藝術大学が来年4月、大学院映像研究科修士課程の新たな専攻として「ゲーム・インタラクティブアート専攻」を上野キャンパスに開設する。本専攻は、先端技術や情報通信環境が高度化したデジタル社会における新しい芸術領域として、ゲーム分野に係る教育研究を開拓するものとなる。 同大は2019年より映像研究科メディア映像専攻・アニメーション専攻内にゲームコースを開設しており、ゲームに係る教育研究を展開してきた。専攻分野として独立させることで、ゲームコースでの実績を発展させ、芸術分野からゲームの多様性や可能性をさらに拡大させる教育研究を展開していくという。 カリキュラムはゲームおよびインタラクティブアートにおける表現を実践的に探究
DIC川村記念美術館は「ダウンサイズ&リロケーション」に決定。作品保有数4分の1へDIC株式会社は同社運営のDIC川村記念美術館について、「ダウンサイズ&リロケーション」する方針を固めた。 DIC株式会社(以下、DIC)が、運営するDIC川村記念美術館について「ダウンサイズ&リロケーション」させる方針を決定した。 同社は今年8月、経営上の理由から同館を「ダウンサイズ&リロケーション」あるいは「美術館運営の中止」とする方針を示し、検討を重ねてきた。 同社リリースによると、「美術館運営を社会的価値と経済的価値の両面から考えた場合、適切な規模と場所で美術館運営を継続することが、ブランド価値向上による事業の発展に資することのみならず、ステークホルダーひいては社会全体に対する好ましい貢献活動であると考えるに至った」としており、「ダウンサイズ&リロケーション」が最終方針となった。 DICは美術館と美術
2019年12月、マウリツィオ・カテランがアート・バーゼル・マイアミ・ビーチで発表し、世界中から大きな注目を集めた《Comedian》(2019)。同作が、11月20日にサザビーズ・ニューヨークにて開催される「ザ・ナウ&コンテンポラリー・イブニング・オークション」オークションに初めて出品される。 壁にダクトテープで貼り付けられたバナナというシンプルな構成のこの作品は、アート・バーゼル・マイアミ・ビーチにおけるペロタンのブースで初公開され大きな話題を呼び、鑑賞者や批評家たちのあいだで賛否両論が巻き起こった。作品公開中には2度にわたり鑑賞者によって食べられるという事件も起こり、フェア終了前に展示が中止される事態にまで発展した。 サザビーズはリリースで、同作は「現代アートの概念に挑む大胆な作品として、芸術の境界を押し広げてきた歴史の中で新たな位置を占める」と評しつつ、マルセル・デュシャンの《泉》
博物館法よ、お前もか。2月22日、博物館のあり方を定義する「博物館法」の改正案が閣議決定された。博物館への登録要件を緩和するかたちとなった今回の改正の問題点を、博物館法が専門の名古屋大学教授・栗田秀法が指摘する。 文=栗田秀法 文化観光施設へと突き進む博物館 保存から活用へと大きく舵を切った文化財保護法改正が、「稼げない文化財は存在意義がないのか?」などの議論を巻き起こしたことは記憶に新しい。進め方に性急感の否めない今回の博物館法改正も官邸主導のものであったことが判明し、博物館法の目的に社会教育法に加え「文化芸術基本法の精神に基づく」ことが定められるほか、博物館の事業に「地域の多様な主体との連携・協力による文化観光、まちづくりその他の活動を図り地域の活力の向上に取り組むこと」を努力義務として追加するのだという。「文化の振興を,観光の振興と地域の活性化につなげ,これによる経済効果が文化の振興
独立行政法人日本芸術文化振興会(芸文振)が映画『宮本から君へ』に対する助成金1000万円を不交付とし、映画制作会社・スターサンズが不交付決定の取り消しを求めた訴訟の判決が東京地方裁判所で21日、行われた。原告の訴えが認められ、芸文振に決定の取り消しが命じられた。 本件は、文化庁が所管する芸文振によって内定が出されていた同作への助成金の交付が、出演者のひとりであるピエール瀧がコカインの使用・所持で有罪判決を受けたことを理由に、「公益性の観点から」不交付とされたもの。 この不交付決定に対して、原告は、憲法第21条で規定されている「表現の自由」の侵害などとし、補助金適正化法6条1項違反として、助成金不交付決定の取り消しを求める訴訟を起こしていた。
都内で予定の「表現の不自由展」にまた妨害──憲法によって言えること・言えないこと6月25日から東京・新宿区のギャラリーで開催予定だった企画展「表現の不自由展・その後 TOKYO EDITION+特別展」が、会場での妨害行為などによって会場変更を余儀なくされた。表現の自由をも揺るがすこの状況を受け、いま何がなされるべきか? 武蔵野美術大学教授で憲法研究者の志田陽子が論じる。 文=志田陽子 会場変更を余儀なくされた 「表現の不自由展」 6月25日から東京・新宿区のギャラリーで開催される予定となっていた企画展「表現の不自由展・その後 TOKYO EDITION+特別展」の会場で妨害行為が続いているとして、同企画展の実行委員が10日、都内で緊急記者会見を開いた。 この企画展は、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で抗議が殺到し中断された企画展「表現の不自由展・その後」を再構成した内容だという
「中銀カプセルタワービル」などで知られる建築家・黒川紀章が自身の別荘として長野県北佐久郡に建て、50年にわたって非公開とされてきた「カプセルハウスK」が、5月に一般公開される。 「カプセルハウスK」は、「中銀カプセルタワービル」と同じBC-25型のカプセルを住宅の諸室として用いた建物。急斜面に立ち、玄関やリビングのある中央部の周囲には、2つの寝室、茶室、厨房の4つのカプセルが取り付けられている。 公開にあたっては、工学院大学建築学部の鈴木敏彦研究室が、黒川の長男・黒川未来夫が代表を務めるMIRAI KUROKAWA DESIGN STUDIOと共同で進める「カプセル建築プロジェクト」の一環として、修繕・管理を実施。6月からは民泊を含めた事業の開始も予定している。 現在は、建物内部の設備の新調などのためのクラウドファンディングを実施中(5月23日まで)。将来のカプセル交換も含め、建物を長く後
あるようでなかったアーティスト・データベースが誕生した。フィンセント・ファン・ゴッホの作品のみに特化した「Van Gogh Worldwide」だ。 このデータベースは、世界最大のゴッホ・コレクションを誇るオランダのゴッホ美術館と、それに次ぐ規模のコレクションを有するクレラー=ミュラー美術館、そしてオランダ美術史研究所がタッグを組んでローンチさせたもの。ゴッホは生涯に約2000点の作品を残したとされているが、現在このウェブサイトにはその半数に当たる約1000点もの作品データが掲載されている。内訳としては、ペインティングが338点、ドローイングが732点、版画が39点だ。 サイト内では、ゴッホの作品を「年代」「収蔵先」「技法」「素材」「テーマ」などで検索可能。作品詳細画面では、ビューワーによって作品画像をズームで鑑賞できるほか、作品の裏側も見ることが可能。また、展覧会出品歴なども記載されてい
文化庁のフリーランス支援、追加の4次募集へ文化庁は、文化・芸術分野のフリーランス向けに、ひとり20万円の活動補助を行う「文化芸術活動の継続支援補助金」の4次募集を決めた。募集期間は11月25日~12月11日。 文化庁の肝入り事業である「文化芸術活動の継続支援補助金」。その追加募集が行われることになった。募集期間は11月25日~12月11日。詳細は11月9日以降に発表される。 この補助金は、約500億円の予算を投じて行われているもので、新型コロナウイルスで経済的な影響を受ける文化・芸術分野のフリーランス向けに、ひとり20万円をベースに最大150万円までを支給するというもの。 募集は7月10日に始まり3次募集まで行われたものの、3次募集が終了した9月30日時点での申請件数は5万4208件(うち上限20万円は3万7483件=約75億円、上限150万円は1万2139件=182億円、小規模団体向け上
新型コロナウイルスによる外出自粛が世界的に続くなか、バーチャルワールドとして人気を博しているNintendo Switchの「あつまれ どうぶつの森」に、美術館も熱い視線を投げかけている。 中国・北京の私設美術館「木木美術館」(M WOODS)がバーチャル美術館を開館させ、アメリカ・ロサンゼルスのゲティ美術館がゲーム内に作品を飾れるアートジェネレーターを公開するなど、にわかに活気づいている「あつ森」。ここに、世界最大級の美術館として知られるメトロポリタン美術館が参戦した。 メトロポリタン美術館は、同館が所蔵している作品のうち、約40万点の画像を無料公開しているが、これをゲーム内で使用できるようになったのだ。 使い方は簡単だ。まずはメトロポリタン美術館のコレクション検索から「Open Access」を選んで、画像を検索。作品ページにある「共有ボタン」から葉っぱのようなマークをクリックすれば、
文化庁、補助金不交付決定前の審査で意見聴取を行わず。内部のみで審査文化庁による「あいちトリエンナーレ2019」に対する補助金不交付問題で、同庁が不交付決定前審査で意見聴取を行わず、内部のみで審査していたことがわかった。 文化庁が「あいちトリエンナーレ2019」への補助金不交付を決定した問題で、同庁がそのプロセスにおいて、外部審査員の意見聴取を行わず、文化庁内部のみで審査していたことがわかった。「文化・芸術分野における公的資金助成外部審査員従事者等有志」が明らかにした。 「あいちトリエンナーレ2019」は、文化庁が公募した「日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業(文化資源活用推進事業)」で採択され、約7800万円が交付される予定だった。この採択に携わった任期中の6名(氏名未公表)に対し、採択後の不交付決定前の審査では意見聴取をいっさい行わず、文化庁内部のみですべての審査を行ったという。
文化庁の補助金不交付決定、議事録存在せず文化庁が「あいちトリエンナーレ2019」に対して補助金の不交付を決めた問題で、その決定過程の議事録が存在しないことが明らかになった。 文化庁が「不交付」の決定を下した、あいちトリエンナーレ2019に対する補助金約7800万円について、その不交付を決定した審査過程の議事録が存在しないことがわかった。日本共産党の本村伸子議員がTwitterで明らかにした。 これは、本村議員が文化庁に対して問い合わせをした結果判明したもので、京都にある文化庁地域文化創生本部が10月1日に回答したもの。 10月1日、文化庁から 「あいちトリエンナーレへの補助金不交付を決定した審査の議事録はございません。」 との文書が国会事務所に届きました(怒) どのような審査で「不交付」が決まったのか知りたいと文化庁に要求していた回答です。 pic.twitter.com/XJ7DZQ3U
「あいちトリエンナーレ2019」に参加している海外作家たちが、一斉に声を上げた。 『ARTNEWS』によると、すでに展示辞退を正式に表明し、展示が中止されている韓国のアーティスト、イム・ミヌクとパク・チャンキョンの2名に加え、ウーゴ・ロンディノーネ、タニア・ブルゲラ、ピア・カミル、クラウディア・マルティネス・ガライ、レジーナ・ホセ・ガリンド、ハビエル・テジェス、モニカ・メイヤー、レニエール・レイバ・ノボ、ドラ・ガルシアの9作家がキュレーターのペドロ・レイエスとともに12日付で『ARTNEWS』宛のオープン・レターを公開。 「IN DEFENSE OF FREEDOM OF EXPRESSION」(表現の自由を守るために)と題されたこのオープン・レターでは、「表現の不自由展・その後」の展示中止を強く非難するとともに、安全管理が徹底されたうえでの会期終了までの展示再開を主張。「出展するアーティ
2007年、「六本木クロッシング」(森美術館)への出品をきっかけに一躍注目を集めながら、13年に逝去した画家・吉村芳生。その画業を振り返る中国・四国地方以外では初となる美術館個展が、東京ステーションギャラリーで開幕した。 1950年に山口県で生まれた吉村は、山口芸術短期大学を卒業後、周南市の広告代理店でデザイナーとして勤務。76年に退職し、創形美術学校などで版画を学んだ後、作家としてデビューした。 この「版を使う」ということは吉村の地盤になっていると本展を監修した東京ステーションギャラリー館長・冨田章は話す。「対象を見て描くのではなく、なにかを介在させるのが吉村の特徴です。モチーフそのものに意味を求めず、物語性を排除し、表面的なもののみを写していく」。これを念頭に、会場を見ていこう。 本展は「ありふれた風景」「百花繚乱」「自画像の森」の3章で構成されている。 「ありふれた風景」の冒頭を飾る
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